1420というYouTubeチャンネル
毎年、夏になるとNHKのドキュメンタリにハマるじぃじです。
じぃじは、かつての(いわゆる自虐史観の)歴史教育を受けた世代なのですが、21世紀になって文字通り歴史的な出来事になったせいか、現代史を扱ったドキュメンタリー番組をみると史観の違いを感じることが多いのです。例えば、今年の夏にNHKで放送されたこの番組。
このシリーズは2021年から始まったのですが、最近よく耳にするようになったオーラルヒストリーで綴ったドキュメンタリー番組で今年は1944年(昭和19年)にフォーカスした内容でした。
戦史的には1944年夏のサイパン陥落後、アメリカ軍が準備してきた日本本土空襲が11月から始まり一般国民も戦争を日々実感する生活を送るようになって来た…子供の頃に散々習った「悲惨な状況」を再学習する内容でした。が、逆に昭和19年の年末あたりまでは一般国民にとって戦争は遠くの南方で行われている出来事という認識に驚かされましたね。
じぃじの子供の頃のリアルな戦争といえばベトナム戦争で、もう10年以上もアメリカ軍と戦っている…という怖い印象と太平洋戦争が混ぜこぜになって記憶していたので、皆さんの誤解を恐れず正直いうと「本当に悲惨な状況になってから、日本は9ヶ月しか持ち堪えられなかった」という事実を理解したのは実は最近のことです。
敢えて「9ヶ月しか持ち堪えられなかった」と表現したのは、次の YouTube 映像を見たからです。この映像はロシア人ジャーナリスト?の 1420 by Daniil Orain というチャンネルの日本語版 ロシア人にインタビューしてみた の最新映像なんですが…
ロシア国内での街頭インタビューで「ロシア領を守りに戦いますか?」という質問を投げかけています。この質問は8月上旬から始まったウクライナの越境攻撃を踏まえて「国土防衛のための徴兵に応じるか?」ということなので、ここ1ヶ月以内の街頭インタビューであることがわかります。
2022年にロシアがウクライナに侵攻することで始まったウクライナ戦争ですが、過去2年半、ウクライナがロシアの攻撃に持ちこたえられたのは、もちろんウクライナ人の不屈の意思があってのことでしょうが、アメリカを始めとする西側諸国の軍事支援も大きな役割を果たしています。ここまで、ウクライナ国土に戦闘が限定されて来たのは、西側諸国の武器供与の条件だったことをご存知の方も多いかと思います。が現在、西側諸国はウクライナの越境攻撃を黙認しています。理由はウクライナ戦争の早期終結、もっとハッキリ言うと、次期アメリカ大統領が就任する前にウクライナ戦争の趨勢をウクライナ優位に転換したいということだとじぃじは理解してます。ウクライナの越境攻撃はかなり成果を上げているようで、ロシアは国際社会でさらに孤立化を深めているようですし、越境攻撃に対するロシア国民の動揺も日増しに大きくなっているとの報道を目にすることが増えています。
今のロシアは80年前の日本と重なってるように見えるのですが…先の街頭インタビューの回答者には「徴兵に応じる」と答える人が多いし、その理由として愛国心を語っていて、NHKのドキュメンタリに登場する特攻を命じられた兵士の手記の内容が重なって聞こえます。
ウクライナ戦争では傍観者の立場で戦争の趨勢を眺めているじぃじですが、この戦争を通じて80年前の日本で何が起こったのか?をリアルに理解できるような気がしています。もちろん戦争には反対ですが、もし戦争になったら具体的に何が起こるのか?を冷静に理解しておく必要があるようにおもいますし、それが「戦争をせざる得ない状況に追い込まれないようにする」ために役立つように考えてます。
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