悲喜こもごも
毎日の生活を見ていると、一瞬一瞬出来事も感情も変化があって、ずっと同じではいられないんだなと思います。
人生という大きな海の中で、波が穏やかな時もあれば、嵐のようなときもありますから、生きているという事は悲喜こもごもなのでしょう。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、その一方で辛く悲しい時は、いつまでたっても時が止まったような感じになる。
波の動きに身を任せれば、いつの間にか身体は楽に、自然と良いところに連れて行ってくれるでしょう。
しかし、ついつい自分の手で、何とか必死に泳ごうとして、大海の流れに逆らってしまうこともよくあります。
そうやって疲れて、もう自分ではどうにもならないと思った時に、導きの手はあるのかもしれません。
以前の私は、人生はずっと良いことばかりだったら嬉しいなと思っていました。
もちろん、そうは思っていても、実際には良いことばかりがあるなんてことはありません。
ですから、いろんな出来事の中で、人生とは悲喜こもごもであり、嬉しいことも悲しいことも、すべてが入り混じったものであるという事だと思うようになりました。
だとしたら、幸福と思えることがあったから自分を認められるとか、不幸だと思うことがあれば自分を責める、なんてことにはならないですよね。
幸福だろうが、不幸だろうが、それもまた人生の中の一つであり、人生を表す大切な出来事なのでしょう。
それはまるで、たくさんの色が入った色鉛筆のようです。
もしも同じ色しか入っていない色鉛筆があれば、それを買うでしょうか。
ほとんどの場合が、様々な色が入った色鉛筆を買いたいと思うはずです。
ただ、その中で、もしかしたら私は赤色をよく使うかもしれませんし、あなたは青かもしれません。
そして、もう一人は黄色が好きかもしれない。
そうやって、その時感じたい色を選んだり、好きな色で書き続けているだけで、みんな持っている色はたくさんあるのです。
その色鉛筆で、海を書いてみましょうと言ったら、青い海を描く人もいあれば、緑色の人もいる、海底深いところだと、暗い海かもしれません。
プランクトンがたくさんいれば、赤い色も混じるかも。
そうやって、たくさんの感情が入り混じった、大きな海のような人生を、私たちは描くように生きているのかもしれません。
その大きな海をあなたはどう描きますか。
何色の色鉛筆で海を描きますか。
一色ですか、それともたくさんの色を使いますか。
そして、その海を見てどのように感じますか。
美しいですか。
それとも、うまく描けなかったなと思いますか。
もしも美しい海を描きたいと思ったら、きっとたくさんの色を使って、いろんな色を混じり合わせながら描くと思うのです。
そうやって出来上がったものを見た時に、きっと本物に近い、とても美しい海の絵が描けているはずです。
人生も同じで、様々な色が混じり合って、形になる時、それは本当に美しい人生だと思えるのではないでしょうか。
人生は悲喜こもごも。
だからこそ人生は素晴らしいし、美しいのでしょう。
いかがでしょうか
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