やりくり
お金のやり繰りをしていると、時間もまた有限ではないことに気が付きます。
いつまでも時間があるからと、いろんなことを先延ばししていたら、あっという間に一週間、一か月、そして一年が過ぎています。
お金のやり繰りは、今手元にある金額で買い物をしたり、生活をするでしょう。
それと同じで、時間のやり繰りも、人生において大切なことかもしれません。
24時間のうち、だいたい8時間睡眠と考えて、仕事に8時間、残り8時間が、起きて自由に活動できる時間です。
しかし、そのうちに移動時間や、料理をしたり、日常生活に必要な家事などをしていれば、残りの8時間などあっという間です。
なんだかんだで、ほんの一息付けたらいいぐらいで、規則正しい生活を送りたくてもままならないのも現実でしょう。
時には意識的に時間を使わないと、時間が足りなくて慌ててしまうこともあるかもしれません。
ただ、時間はお金とは少し違うところがあります。
お金は、持っている金額がそれぞれ違いますが、時間はみな平等に流れていて、一日の時間が48時間の人がいたり、12時間の人がいるという事はありません。
みんな1日24時間です。
ですから、この24時間を今日どのように生きるかが、お金持ちならぬ、時間持ちか、そうではないかの違いなのかもしれません。
ここで大事なのは、それぞれが持つ寿命の長さをまで一緒に考えないことです。
1日をどう生きたか、だけなのです。
夜12時を回り、静かに鐘の音ががなります。
誰かと競争ではありません。
新しい一日を知らせるためのものです。
そして、こう問われているのです。
『あなたは今日一日をどう生きますか』と。
家事や育児、介護で終わってしまう日もあるでしょうし、親しい友人や家族と語り合う日もある。
ゆったりと何もしない日もあれば、趣味に没頭したり、仕事に夢中になって終わることもあるかもしれません。
そうやって、一日を終えた時、
『今日一日をどう生きますか』
に対する答えを、一日かけて表現したことに気が付くのです。
時間は流れていて、手に取ることも、元に戻すこともできないと考えているかもしれません。
確かに、時間と共にすでに手元から離れた物や、関わることがなくなる人も出てくるでしょう。
ですが、それらは流れていったわけではないのです。
私たちの中に大切な思い出や記憶、経験として積み上がり、毎日毎日貯金をしているのです。
そして、その時間貯金はなくなることはありません。
心の中にある、大切な宝物箱の中にどんどんたまっていって、それらが次の一日を生きるための力、エネルギーになっているのです。
ですから、夜寝る前にこう自分に問いかけてみるのはいかがでしょう。
『明日はどんな一日を生きますか』と。
今日一日のたくさんの経験や記憶、出来事は、次の時間を豊かにするエネルギーなのです。
ですから、出来事や経験を良いとか悪いで決めないで、すべてが次の日へのステップであり、力やエネルギーとなるものだとわかれば、今日という日を愛おしく、また大切に思えるでしょう。
自分を愛するという事は、今まで生きてきた時間もまた愛するという事です。
いかがでしょうか。
今日もお読みいただきありがとうございます!
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