衣里

ヲタクの国語教員の日記。 ※2023年1月〜学校絡みの記事は有料にしています

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    教員生活の記録です。備忘録。

  • ハイキュー感想文

    ハイキューの感想文をまとめました。

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ヒプステ 中王区感想

ヒプステ -Renegades of Female-を観たので今日はその感想ともろもろを書きたいと思います。ちなみに私のヒプマイの知識はどついたれ本舗が登場したあたりで途切れていて、中王区はYoutubeで聴いて「かっこい~!!!」ってなったくらいです。でもステで見てちゃんと設定が分かりました。すごい。 「日本国民の皆様」 冒頭、乙統女様が「日本国民の皆様」と呼び掛けてくれるところ、現地でも配信でもぼろぼろ涙が出てきました。それが例えプロパガンダだとしても。今の現実の令和

    • 「普通の眼には見えないもののために心を痛めること」窓ぎわのトットちゃんそしてゲゲゲの謎

      12月に入って少し時間ができたので、映画を観てきました。 「窓ぎわのトットちゃん」と「ゲゲゲの謎」。どちらもTLでの評判が良くどんな映画なのか気になっていた。 多くの人が指摘している通り、映画の趣は随分違うけどどちらも反戦というメッセージが軸になっている点は共通していた。戦前~戦中がトットちゃん、戦後がゲゲゲの謎。そして(私の思い込みに過ぎないかもしれないけれど)「眼には見えないもの」を大切にする点も共通しているように思われた。 窓ぎわのトットちゃん 映画版の「窓ぎわのト

      • えりちゃん日記(雑記)

        教員をやっていると「どうして先生になったんですか?」という質問をしばしば受ける。 私は元々教員になりたくてなったというよりは、大学院まで進学したものの研究職に就くことを(半ば)諦め、そこから自分のスキルを活かせる職と考えたときに、ほぼ教員しか道がなかったという感じである。 しかし家族(主に父親)から受けてきた諸々のプレッシャーや、幼少期から抱えてきたコンプレックス(勉強しかできないという自身に対する否定的な感情)等から、「教員以外になりたい」「教員以外の職に就きたい」という気

        • えりちゃん日記 6月~9月編

          久しぶりの更新です。昨年の件は落ち着いて、心身の調子も良くなりました。また転職が決まりました。新卒の頃から募集が掛かったら応募しようと決めていた学校なので、無事に内定してよかったです。 ただ、この内定に至るまでにも少し(というかだいぶ)嫌なことがあったので記録として残します。 パワハラやセクハラがない職場なんてない?

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          えりちゃん日記 4月〜5月編

          例の教員から離れて2ヶ月経ちました。体調と心境について記録としてまとめたいと思います(具体的なパワ…行為についてはもう言及しないつもりなので、無料公開にしています)。 4月 やっとあの男と離れられた!という喜びと結局昨年わたしが辛い思いをし続けたのは何だったんだ?が入れ代わり立ち代わり頭に回り続ける。でも、新学期で、初めての三年生の担任でやることが多くて、休みもなくて、疲れが溜まっていたのか一週間高熱に苦しみました。もちろん休めないので、解熱剤を飲んでむりやり熱を下げて働

          えりちゃん日記 4月〜5月編

          アニメ版「楽しいムーミン一家」感想

          先日から急に思い立って、アニメ版ムーミン「楽しいムーミン一家」を見始めました。もともとムーミンは好きで小説版を読んでいたのですが、アニメはほとんど見たことがなかったので。思い立って見はじめたら、あまりにも今の私にとっては切実で、ぽろぽろ泣きながら見てしまいました。 例えば、第一話の魔法の帽子に入ったムーミンの姿が変わってしまう話。醜い生き物に変わってしまったムーミンは、必死で自分がムーミントロールだと訴えますが、誰も彼をムーミンだとは認めてくれない。そんな中、ムーミンが叫ん

          アニメ版「楽しいムーミン一家」感想

          えりちゃん日記 3月編

          先週、新年度の人事発表がありました。私自身はまっっったく無事ではありませんが、無事、例のハラスメント男が別学年別部署に異動となりました!!!!!!!! 本当に長い長い苦しみを味わい、未だに心身ともに病んだまま(一時期に比べれば良くなったけども)、命とお金を削ってなんとか2022年度を終えました。 今回の記事では、そんな2022年度を振り返って今の気持ちを書いてみたいと思います。

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          えりちゃん日記 3月編

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          えりちゃん日記2022年10月~12月編

          前回までのあらすじ→ハラスメント委員会にTを訴えたものの、席替えや配置換えの配慮はゼロ。 今日は管理職への報告編です。前回までの話を管理職複数人にしたところ、二次被害(三次被害、四次被害…)に遭いました。周囲の協力がほぼ得られない状況で、ハラスメント男と三泊四日の修学旅行(女性教員は私ひとり)に行きました。

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          えりちゃん日記2022年10月~12月編

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          えりちゃん日記2022年7月〜9月編

          前の記事の続きです。学校側に助けを求めたところまで書きました(長すぎて12月までまとめ切れませんでした…)。ちなみにTとはいま現在も同じコースで働いています。学年の管理職もTとわたしについては配慮がいることは把握してるはずなのですが、つい昨日もふたり(Tと私)で長時間いっしょに居るよう学年から指示されました。おかげで、昨日は手足のしびれが相当ひどかったですね。という訳で、Tだけでなく、この記事に出てくる管理職の倫理観もおわってるから読む際には注意してください。

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          えりちゃん日記2022年7月〜9月編

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          えりちゃん日記 2022年2月〜6月編

          タイトルの可愛い響きとは裏腹に、自分用に学校での辛い体験の記録をまとめることにした。あくまで日記で自分に分かればいいというスタンス&炎上とかも怖いので(でもいっそ炎上して学校が特定されてくれればいいのに…という気持ちがないと言ったら嘘になる)あまり丁寧には書きません。プラス一応有料記事にしました。というかだいたいツイッターに書いてある通りなので、フォロワーさんは読んだら「あ〜あのときの」ってなる気がする。あくまで日記。あれが辛かったこれが辛かったは書いても許される、はず。

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          えりちゃん日記 2022年2月〜6月編

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          一年生のふりかえり

          ここで書くことでもないかなと思いつつ、いつもフォロワーさんには応援していただいているので、この教員一年生の4月~12月を振り返ってみました。※ハイキューとは絡んだり絡まなかったり。 4月…コロナで入学式中止。出勤してもほぼ仕事がない。生徒とかかわるのは家庭連絡のみ。一日でクラス全員に電話をかける仕事が一番きつかった。 5月…臨時休校。在宅勤務が推奨され始める。出勤の数が減りGWが延々と続いているような感覚になる。授業ができず、教員らしい仕事がない。 6月…相変わらず臨時

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          一年生のふりかえり

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          粉砕された「私」の人生─叩くなら折れるまで

          先週、最終話を目前にひかえて、私の「取るに足りない人生」と、及川さんについて書いた。そして、書き上げた後、やはり最終話をきちんと読んでから改めてもう一度、「及川徹」と私の人生について書きたいと思い直した。よって、私はこの一週間、あの話は必ず入れるとかこの要素は拾いたいとか、あれこれ構成しつつ、自分の人生を振り返っていた。中には、我ながら感傷的過ぎるかもしれないと思う要素もあったが、前回あれだけ曝け出したのだ。それに、何よりその出来事は、私にとってはやはり大きな問題であり、私の

          粉砕された「私」の人生─叩くなら折れるまで

          お誕生日おめでとう生まれてくれてありがとう及川さんに愛をこめて

          ハイキューが完結する。私はこの文章を7月13日に書いている。ハイキューは2020年7月20日に完結する。私のハイキューで最も愛するキャラクター、及川徹の誕生日に、私がこの二十数年で最も愛した漫画が終わる。ハイキューは、私が現役の高校生だった頃からずっと愛読していた漫画であり、人生ではじめて本誌を追った漫画でもあり、人生ではじめて連載が終わることに、涙を流した漫画である。及川徹の人生を、もっともっと見たかった。及川徹のこれからをもっともっと知りたかった。及川徹と、ハイキューと、

          お誕生日おめでとう生まれてくれてありがとう及川さんに愛をこめて

          「何者」についての覚書き・2

          さて、学校には、キャリア教育、進路指導、職業教育、さまざまな「何者」化教育がある。このnoteを書いている私は教員であるため、この「何者」化教育に実際に携わる立場なのだが、だからこそ、キャリア教育に強い違和感と、そうは言うものの、現実問題必要なのだという相反する感情を抱いている。 以前、田口ランディの『クリスマスの仕事』(初出、2000年)を教材分析したことがある。この物語は、楽器奏者である「僕」が病院で植物状態の患者を相手に演奏会をするといったものだが、中学生の感想は「音

          「何者」についての覚書き・2

          「何者」についての覚書き

          ※あまりにも論展開がふわっとしていたので、書き直しました。 本稿のタイトルにあげたのは、ハイキュー最新巻のタイトルだ。全日本男子バレーの監督雲雀田の「今日 敗者の君たちよ 明日は何者になる?」という台詞は、武田先生の「負けは弱さの証明ですか?」(69話)「負けは今の力の認識であっても 弱さの証明ではない」(369話)に並ぶ名台詞である。そして、現在の本誌の展開からは『ハイキュー!!』は、バレーボール漫画というよりも、バレーボールとそれぞれの「人生」の漫画という様相を呈してき

          「何者」についての覚書き

          及川徹は宗教なのか、影山飛雄は宗教なのか

          ※387話を受けただの独り言です。基本的に私の目に届く範囲の感想や意見を踏まえて書いています。  先日ちょっとつぶやいたことなんですが、及川徹は宗教なんでしょうか。まずこの時点で意味わからん!って方は、おそらく最後まで意味不明だと思いますので、無理して読まないでください。幻覚強めのヲタクの独り言です。というのも、こないだの飛雄回(387話)で彼の過去が明らかになり、その時の読者の反応が気になったからです。  387話では、飛雄ちゃんに姉がいたこと、両親ではなく祖父に育てられ

          及川徹は宗教なのか、影山飛雄は宗教なのか