
7歳児とのバルセロナ建築旅2 乗り継ぎ時間でドバイ観光編
乗り換え時間20時間強あるということで、ドバイの1日観光が始まります。
最初に客引き対応等で体力の必要そうな古い町並み系から見てみようということで、ゴールドスークのある方面へと向かいます。
空港からメトロで15分程度のBaniyas Square Stationで降り、中東のイメージ通りの道を歩いていると、なにやら可愛らしい建物に遭遇しました。

これは、風塔とよばれるエアコンがない時代に涼しい風を取り入れるための建築物を模してつくられたと思われる何かですが、Googleマップのストリートビューで見るとまだここには何も建てられていないので比較的最近完成したもののようです。


ほどなくしてゴールドスークに着きましたが、ここは全然客引きなどはなく、普通のアーケード街という感じでした。

派手さはあるものの、特に町並みとしての面白みもなく、続いてスパイススークへと向かいます。
途中の路地のようなところが雰囲気があって奥へと行ってみたくなりました。

少し進んでみても特に何もなかったのですが、裏のファサードもきれいに作っている辺りにUAEの気質のようなものを感じました。


このあと、スパイススークの裏側辺りからはある意味期待していた通りの客引きが始まりました。

ディスプレイはきれいで、じっくり見せてくれればなんか買ってみようかと思えたかもしれませんが、他の店の人も含め4人くらいで同時に喋ってくるので商品に集中できず早々に退散しました。
しつこくはありますが、恐怖を感じるようなことはなく、息子も物珍しい光景を見て異文化体験ができたような気がします。
次はAl Ras駅からメトロに乗って、世界一美しいスタバがあるというイブン・バットゥータ・モールへと向かいます。

UAEのメトロは全体的にとてもきれいで、高齢者だけではなく子供と女性にも席を譲るという文化が根づいているようです。

Ibn Battuta駅で降りると目の前にモールの入口があり、そこから入っていくのですが、こちらのモールもなかなか巨大で、中にスタバが3つあり、ちゃんと調べないで行ったら相当歩き回る羽目になり、おもちゃ屋に捕まったりしてだいぶ時間を無駄にしてしまいました。
モール内がインド、中国、ペルシア、エジプト、チュニジア、アンダルシアといった地方をテーマにしたパートに分かれていて、各パートが郊外のイオンモールくらいある印象です。

内装は一部ヴィーナスコートみたいなところもありますが、全体的(インド中国は見てませんが)にはもう少し丁寧につくられています。

で、例のスタバはペルシア館にあります。


美しさというのは基準が人それぞれだとは思いますが、確かに店内装飾の点では世界一というのもうなづけます。
惜しむらくは、店内でコーヒーを飲んでいてもこれらの装飾はほとんど目に入ることはなく、店に近づいてくるときがハイライトになります。
そしてこのモール内はここに限らず絢爛豪華なので、様々な内装の勉強にもなりますし時間があれば1日かけてじっくり見てみても良いかもしれません。

続きまして、再びメトロに乗ってブルジュハリファとドバイモールに向かいます。
Burj Khalifa/ Dubai Mall駅で降りると、ここからモールが意外と遠く専用の通路を15分くらい歩きます。
ドバイモールは世界最大のモールということなので、当然先程のイブン・バットゥータ・モールよりでかいはずなので、目的である美ら海水族館よりでかい水槽とブルジュ・ハリファ前の噴水ショーに絞って動きます。
途中の店を少し見ながらたどり着いた水槽もたしかにでかいのですが、それを上回るインパクトがあったのが水槽上の超巨大サイネージでした。
幅は33mの水槽と同じか少し大きいくらいで、高さは8mの水槽の1.5倍位あり、面積は多分池袋にある日本最大の映画館のスクリーンを超えています。
なんとなく水槽がもったいないように感じながら、昼を食べてないことに気づき、昼夜兼用の食事を取りにフードコートへと向かいます。
実は先程、イブン・バットゥータ・モールのフードコートを通った際にKFCでビリヤニっぽいライスの上にチキンが乗っているものを食べている人を見て息子が食べたかったので、ここでKFCへ。

このRIZOという名前のメニューはやはりビリヤニっぽいライスにチキンが2つ乗っているのですが、ライスがとても美味しく、付け合せのトマトソースのようなもので味変するとさらに美味しいおすすめ商品です。
これで600円くらいで、朝食べすぎたせいもあり3人でこれ一つで間に合ってしまいました。
そうこうしているうちに空港に戻る予定の時間が近づいてきたのでブルジュ・ハリファの噴水とライトショーを見に行きます。
これはプロジェクトマッピングではなく、建物全体にLEDライトが装備されていて壁面がスクリーンのようになっているようです。
現状世界最大の建築物とはいえ、昼間に見てもスカイツリーとあまり印象が変わらなかったのですが、これだけ大きな建物全体を使って行われるショーには既視感は全く無く、思わず見入ってしまいます。
ライトショーが終わるとしばらくして噴水ショーが始まります。
こちらは高さが最大150mに到達するそうで、東京タワーの半分くらいまで行くと考えると相当ですが、やはり後ろのブルジュ・ファリファの存在感が強くそこまで高いという印象にはなりませんでした。
十分壮大ではありますが、先程の水槽の上のサイネージといい、でかいものにでかいものを重ねるという手法はなんとなくもったいなさを感じます。
見るものも見たので空港に戻ることにしますが、また地下鉄駅まで歩く気力はなくタクシーで戻ることにしました。
ドバイはウーバーも使えますが、careemという中東版配車アプリのほうが安いらしく、そちらで配車しました。
ブルジュ・ハリファは配車タクシーの乗り場が決まっており、そこまでもそこそこ歩きましたが合流場所としてはわかりやすく、頼んでから10分程度で乗車、しかもモールの出口が高速道路に直結しているようでモールを出てから空港までの15kmほどの距離を10分ちょっとくらいで着きました。
ちなみに料金は62.91AED(2600円くらい)で、日本よりはだいぶ安い印象でした。
ドバイには他にも未来博物館やドバイゲートのような、ちょっと日本では考えられない形状の近代建築物があり、またいつか乗り継ぎで寄ることがあれば見てみたいと思います。
空港に着いたのが20:30くらいで出国検査と荷物検査は30分もかからず21時前に出国完了。
ここからシャワーと仮眠のできるのsliip'n fly(第3ターミナルコンコースB)というラウンジに向かいますが、空港内はかなり広いため無料のタクシーが利用できるので乗ってみました。

sleep'n flyは普通に料金を払って個室で寝ることもできますが、プライオリティパスの場合夜はオープンスペースになるようです。
また、たまたま係の人が親切だったのか息子の分はチャージされませんでした。

子連れの場合は個室に一人にするのも不安なので、個室で二人で寝るよりは一人ひとりのスペースが確保できるこちらの方が楽かもしれません。

ここでシャワーを浴びたあと、二時間ほど仮眠を取って食事用のラウンジへと移動します。
さすがに二時間で息子を起こすとやや不機嫌でしたが、スーツケースに乗せての移動で事なきを得ました。
食事用のラウンジは出発ゲート近くのターミナルCのにあるThe Galleryが比較的空いていておいしいとの情報があり、こちらに向かったところ無事入れました。



離陸45分前くらいまでラウンジでゆっくりして、定刻通りに出発していよいよバルセロナへと向けて出発します。
次回はバルセロナ到着です。
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