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【パリ五輪】体操は連覇できるのか!?

悲願の団体金メダルを獲得して沸きに沸いた体操競技ですが、
ご存じのように最終種目鉄棒で中国のミスがあっての逆転勝利でした。
お互いミスはあるものですが、実力的にはどうだったのかというのが
気になるところです。

予選・決勝の得点を比較してみたいと思います。

体操得点

予選は4人参加できることもあり、それがミスの人の分がカウントされないで済むこともあり、お互いほぼ実力通りだと考えられます。
そうなると現状2~3点の差が生まれるということになります。

だいた実力通りなら、ゆか・あん馬は両方で1.5点ぐらい有利に立てます。
一方でつり輪・平行棒は日本も中国に次ぐ順位ぐらいなのですが、つり輪は
2点台後半、平行棒1点台前半ぐらいの差があり、ここで4点ぐらい持っていかれる感じです。跳馬鉄棒はほぼ互角なので、差し引き2.5点前後中国が
上に行く感じになります。

中国は決勝で予選より4点近く得点を落としてます。日本は0.5点差での勝利ですから、やはり勝つには今回のように中国のミス頼みというのが現状だと考えます。なので課題を見てみます。

まずはつり輪と平行棒は苦手というレベルではなく、中国が強すぎるという感じですね。

つり輪得点比較

日本で最も得点の高い谷川ですら、中国の最下位に勝てない状況です。
岡はオールラウンダーなのですが、つり輪はあまり得意ではないのでしょうかね。萱はそもそもあん馬以外はさほど得意ではないので、彼を超える
人材がいないことが問題と捉えるべきでしょう。岡の成長と14.5点以上
出せる人材を入れるしかないと思います。

平行棒得点比較

次は平行棒ですが、こちらも苦しいですね。
やはり萱が15点を超えられないのが足を引っ張ってますが、
中国にも1人14点台がいますので良しとすることもできます。
ただこれを良しとすると、鄒が叩き出す16点に迫る点数を
残り二人に求めることになります。それはさすがに酷なので、
3人で15点を目指すのが妥当でしょう。得点差は1点以内にしたいですね。

そして中国と日本共に微妙なのが跳馬です。
ただこちらはトップとの差は1点ぐらいなので、力差はそれほどでもありません。こちらでトップレベルに近づけば、中国との距離を縮めることができます。

跳馬得点比較

この種目はウクライナが安定して強いですね。3人が14点台後半を安定して出すことが求められます。ただ種目別金メダルの得点が15.116なので、
14点台後半を安定して出すには、種目別決勝クラスを3人必要とします。
これを強化すれば、中国との差を1点程度縮めることができますので、
ここが大きなポイントになると考えます。

ロス五輪は年齢的に橋本は集大成、岡はエース格となることから、
楽しみではあるのですが、3人ずつで行う種目である以上、種目別に出られるレベルのあん馬・平行棒が得意な人を最低1人、できれば2人入れて、
3人目を橋本と岡の調子の良い方で回す方が負担も少なくて良いなと思います。杉野が年齢的な衰えがなければ1人は確定なんですが、4年は長いですから、なんとか充実期となってくれることを期待してます。

日本選手得点

中国が次回も圧倒的に強いのは変わらないでしょうが、日本も今回より強くなる可能性が高いと考えます。その意味で連覇の可能性は高いと思いますので、4年間楽しみに見守りたいと思います。

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