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【競馬】エイシンプレストン
エイシンプレストンが28歳で死去したとのニュースが入ってきました。
馬の年齢で言うと、28歳は大往生だと思いますので、掛ける言葉としては、
"お疲れ様でした"なのかと思います。
エイシンプレストンは1997年生まれの外国産馬です。
北米を代表するノーザンダンサー系で、パワーのある血統ですね。
当時はまだ日本競馬のレベルも高くなく、米国産などが大量に輸入されていた時代で、出走できるレースも限られてました。特にクラシックには出走できず、悔しい思いをした馬も多かったと聞きます。
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戦績も優秀で、3歳新馬戦(当時は生まれたら1歳とカウント)を勝つと、
1勝馬ながら朝日杯(GⅠ)を勝利し、アーリントンカップ・ニュージーランドトロフィーを連勝して、NHKマイルCへの期待が高まる中、骨折が判明。
復帰後もパッとしない成績が続くものの、古馬になってしばらくの後、
秋にマイルチャンピオンシップで2着になり、香港マイルへ遠征して見事に
勝利をおさめることになります。このときの日本勢は最強で、他にもアグネスデジタルが香港カップ、ステイゴールドが香港ヴァーズを勝利して、
日本馬3勝する快挙を成し遂げた立役者の1頭です。
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更に翌年以降も2年連続で香港のクイーンエリザベスCを連破して、通算で香港GⅠを3勝するも、日本のGⅠは初年度の朝日杯のみとなりました。
引退後は種牡馬として期待されましたが、サンデーサイレンス全盛時代に突入するタイミングと重なり、後継種牡馬を輩出することなく種牡馬も引退となりました。
手綱を取った福永騎手にとって、この馬は彼の人生を変えたことは間違いなく、その後の飛躍に繋げてくれた1頭だと思います。特に当時の日本のレベルで、海外GⅠ3勝は驚異的な成績で、後に彼が達成する偉業の礎になったことは想像に固くないと思われます。
近年は外国産馬があまり入ってこなくなりましたが、こういう馬との出会いも楽しみの1つなので、特徴ある馬が再び出てきて欲しいものです。日本で勝てないのに、香港で3勝とかなんでだろうと思っちゃいますしね。
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