ハピネッツの新コーチ陣ってどんな人たち?
はじめに
7/3、23-24シーズン最初の月曜日にハピネッツの新たなコーチ陣が発表されました。
前田顕蔵HCは既存の契約を白紙にしての新たな3年契約を結び(こういう男気が見えるからハピネッツが好き)、新たに3人のコーチとの契約が発表されました。ミック・ダウナー(Mick Downer)AC、福田将吾AC、奈良篤人ACです。
この記事は彼らの人柄や志向する調べてみた記事です。
3人の経歴等については契約のリリースを見てください↓
前提として、今回の記事では2023年6月発行のフリーペーパー、『秋田ノーザンハピネッツマガジンvol.23』5~7Pに掲載されている水野社長と前田HCへのインタビュー「二人の視点」に基づいて記述している部分が多々ありますのでご了承ください。
ファンクラブ会員は郵送で届いているはず。今季の苦しいコーチ事情について語られていますので絶対読んだ方がいいです。インタビューを読んでケビン前ACを労う気持ちになっていただきたい。
では本題へどうぞ
ミック・ダウナーAC
ミックACはニュージーランドのリーグ、NBLから来たコーチです。(オーストラリアのNBLとは別物。今回調べて初めて知った。)
経歴は先ほどのリンクから見れますが、オーストラリア、ニュージーランドで色々なチームのAC、HCを歴任し2019年にはニュージーランドNBLで最優秀HC賞を受賞、また2016年にリオデジャネイロオリンピック4位になったオーストラリア代表のACをするほどの人物です。(ケビンのときも思ったけど、どうやって口説いたらこれほどの人材を連れてこられるのか教えてほしい)
ちなみに18-19シーズンにブリスベン・ブレッツにて海外挑戦をしていた現宇都宮の比江島選手にACとして関わっていたこともあります。またそのときにアンドレ・レマニスHC(A千葉)の下でACをしていたようですね。
ミックACのことが語られた記事を頑張って探してみました↓
どんな戦術を志向しているのか、何を重視したコーチングをしているのかは読み取れませんでしたが、
HCとして成績は?
HCとして指揮を執ったカンタベリー・ラムズは就任前の2018年は8チーム中5位でプレーオフを逃しましたが、就任後は19年 3位→20年 最下位→21年 5位と推移しています。
またその後テイラー・ホークスに移籍となりますが、就任前の2021年に2位だったホークスは22年に10チーム中6位でプレーオフに進出しています。
※20年だけ対戦相手が違うので参考になるかわかりません。ニュージーランドNBLのフォーマットに詳しい人教えてください。
英語のインタビュー記事を探すときってどう検索すればいいんでしょうね…
とりあえず記事公開後にも良さげなものを探してみます。
福田将吾AC
茨城ロボッツから移籍のAC。まだ39歳ですが、既に横浜BCや新潟でB1のHC経験があるというコーチです。
鹿屋体育大学からコーチ歴がスタートした後は、31歳まで5年間アメリカのNCAA(しかもディヴィジョン1)を主戦場としていた方ですので外国籍選手やミックACとのコミュニケーションも問題ないと思われます。(そうじゃないと茨城でリッチHCの右腕にはなっていないでしょうし)
彼の茨城、新潟、横浜BC時代の記事を見つけたのでリンクを掲載します。
茨城時代
新潟時代
横浜BC時代
※本人のインタビューではありませんが彼がHC代行になったあと横浜が好調になった要因が生原選手から語られています。
読んでみると志向するバスケが前田HCの目指すバスケと近く、インタビューの端々から秋田を自チームの比較対象としてよく見ていたと思われます。また自分を向上させるためなら環境の変化を厭わない人ですし、そういうコーチから秋田が選ばれたのは嬉しいですね。
来季のハピネッツにOF面から好影響を与えてほしいです。
奈良篤人AC
千葉JのU15を指導していたコーチで、彼もまた31歳と若いです。コーチ歴もまだ7年、しかも主戦場が育成年代だったとあって記事はなかなか見つかりませんでしたが、選手を引退するときのリリースを発見したのでリンクを掲載します。
・他に見つけたインタビュー
「2017年2月10日~松永建作選手~」の5:37~引退して熊本のACに就任した直後の奈良ACのインタビューが聞けます。
・熊本U15のHC時代
https://www.climbfactory.com/result/case/3291/
こじつけた感もありますが、こんな感じの人なんでしょうか。
再びマガジンの内容になりますが、昨季はケビンがHC代行になってしまったことでケビン本来の役割であった日本人選手の育成がほぼできなかった、田中AC、伊藤DCも若く、育てられる側であった、とのことでした。
緊急時にHC代行が可能なミックAC、福田ACに育成の役割を多く充てすぎないために育成年代の指導経験が豊富な奈良ACを獲得したのではないでしょうか。
小栗、赤穂、王、長谷川、熊谷などまだまだ伸びる若手陣を育てあげることに期待したいです。
この人たちが来てどうなる?
前田HCが就任以降のハピネッツではこれまで
19-21シーズン Wマエケン体制(前田HC、前田健滋朗AC(現長崎HC)
21-22シーズン 前田HC、ケビンAC、池端AC(現A東京AC)、田中AC体制
22-23シーズン ケビンHC代行、前田HC、田中AC、伊藤DC体制
23-24シーズン 前田HC、ミックAC、福田AC、奈良AC
と来ました。
今季のコーチ陣の編成に感じられることとして、前田HCの緊急離脱をケアしようとしていることがあります。
22-23では前田HCの代役をケビンACにしか任せられないような体制でしたが、今季はミックAC、福田ACと二人のトップリーグでのHC経験を持つ人材を入れています。
今季であれば仮に前田HCが離脱しても三人でフォローできるような経験値のあるコーチがそろいましたので、万が一、前田HCが離脱しても、ケビンACに役割が集中してしまった22-23のような事態にはならないと考えられます。
コーチ陣の役割分担について、Wマエケン体制時は不明ですが、21-22はOFをケビンAC、田中AC、DFを池端ACが担当、22-23は伊藤DCがOF、田中ACがDFを担当していました。(ゲームプログラム等の発行物に書いてあった気がします。引用元を示せなくて申し訳ありません。このノートを出してからでも探します。)
23-24の役割分担がどうなるかはまだわかりませんが(ミックACにOFを任せる?それとも福田AC?)、少なくとも育成部分は奈良ACが担うことになると思われます。
ミックAC、福田ACはそれぞれ十分に経験と実績を持っていますので、コーチ陣の人数は変わりませんが、22-23よりは分厚い陣容となっていることは間違いないかと。
コーチ陣に期待したいこと
ここ数シーズン、秋田は外国籍選手もそうですがコーチ陣も短い期間での移籍が多いです。Twitterのフォロワーさんも呟いていましたが、「前田HCのバスケの理解者」がいない(そうなる前にいなくなる)のは大きな問題だと思います。
ただでさえ前田HCは男手一つで子供四人を育てる状態ですので、HCのいない場面でその考えを伝えられる人がいることはチーム作りに大きなプラスになるはずです。
前田健滋朗AC、池端ACは特に前田HCとの付き合いも長く、HCのバスケを深く理解していたと思いますが二人とも栄転してしまいました。(池端さんは次のHCとして秋田に戻ってくるってオレ信じてるから…!)
今回の三人もそれぞれ元いたチーム、リーグに戻ったり、HCとして引き抜かれることが容易に想像できますので、次なる理解者を早めに確保してほしいと切実に願っています。
終わりに
初めてこんなにコーチのことを調べたので疲れました…。それ以上にこのコーチ陣がどんな風になるのか想像するのが面白かったですけども。昨季より分厚く経験の増した今季のコーチ陣に期待しましょう。ではまた。
池端さーーーん!!早く戻ってきてーーーーーー!!!!!
筆者Twitter:@equal_5240