モノの扱いと人の扱いは共通している?
ある友人とのやり取りから、長く思っていたことが確信になったので書いてみます。
それは、「モノを丁寧に扱う人は、人にも丁寧に対応する」ということです。
なぜ、そう言えるかというと理由は大きく2つ
1つは、こころの余裕
2つ目は、在り方
それぞれの理由について書きたいと思います。
こころの余裕
イライラしていたり、怒っていたり、慌てていたり
こころに余裕がないとドアをバンっと閉める、モノをドンと置く、乱雑にモノを置いたり、足音をドタドタと非常にうるさく歩くといったように
こころの余裕の無さは行動に現れます。
本人は、こころに余裕がないために、他人に気を配ることはもちろん、人に丁寧に対応することは到底難しくなります。
また、こうした人が近くにいると周囲の人も驚いたり、怯えたり、何ごとかと思ったりして、近づいたり、声をかけるのも避けようとするでしょう。
こころに余裕をもって、モノを丁寧に扱い、同様に人にも丁寧に対応できる日々を過ごしたいものです。
在り方
モノを丁寧に扱っている人は、日頃から自分の気持ちを整えるようにしているのだと思います。少々イライラしたとしてもその感情に任せてモノを扱うのではなく、一度気持ちを整えてモノを扱うことができる。
誰でも感情は動き続けていてイライラすることもあります。
だからこそ、自分の感情と向き合い、日頃から整えるようにしている人ほど、どんな時でもモノを丁寧に扱い、人にも丁寧な対応ができるのだと思います。
モノを大切にし永く使ったり服を永く着る(「物持ちがいい」と言われる)人は、友人や知人、会社や近所の付き合いも大切にし、永く良好な関係が続けられる人でもあると思います。
私の周りにも時々現れたり、過去にそういう人がいたなぁという経験がありますが、モノに対して飽きっぽく安物買いをして買って使っては捨てるといったことを繰り返している人がいます。そうした人は、人付き合いは良いのですが、永続きせず、単発的な人付き合いが多く、永く付き合いのある友人や知人が少ない感じがします。
いいモノをしっかり選び永く使う人は、信頼できる相手かの見極めができ、相手を尊重し、信頼関係を維持できるように思います。
他人のモノを丁寧に扱わない人、使ったら使いっぱなしで片付けない人は、人に対しても自分にとって必要がなくなると冷たくなったり、相手の気持ちを大切に扱わない人だったります。
モノの扱い方が上手だと
モノの特性や取り扱い方を理解し、そのモノが永く性能を保って使えるように扱うことも人の扱いに似ています。相手の特性や能力を理解し、その相手が成長し続け、高いパフォーマンスを出し続けられるように接する。モノの扱い方が上手な人は、部下や後輩の能力を引き出すことが上手な人だと思います。
日本人は古来よりモノを丁寧に永く使うことを好しとしてきた文化を持っています。モノを丁寧に扱うことは、人と丁寧に接することに通じます。これも、感情との向き合い方や人の心の普遍性を説く日本的EQ理論「氣究(KiQ)」だと思います。