【作画崩壊?】2021春アニメ期待値&1話レビュー⑤【MARS RED/カバディ/クラマー/すばせか】
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評価基準
脚本、作画、映像、音楽の4観点で100点満点。
☆×1=5点 ★×1=2.5点 +α
基本的には原作・アプリ・1期は評価の対象ではなく、1~2クールのアニメを作品として評価した場合にどれだけ自分の中でお勧めできるかという評価軸で点数をつけています。70点あったら普通の人の85点くらいだと思ってもらって大丈夫です。個人的な好き嫌いを点数に反映させたくないのであくまで点数=クオリティです。
それではどうぞ!
MARS RED
#01 陽のあたる場所
大正十二年・初夏の太陽眩しい東京駅に降り立つ前田義信を迎えにきたのは第十六特務隊の森山だった。森山は中島中将の命令で前田を月島の施設へと誘った。前田がそこで見たものは、女王サロメの台詞を高らかに放つヴァンパイアの姿だった。ヴァンパイアは帝劇の舞台女優の岬であり、彼女をこのようにしたヴァンパイアが何者なのかを前田は追い始める。だが捜査の中、前田の耳に岬が月島から脱走したと連絡が入って――。
脚本:☆☆☆☆
作画:☆☆☆☆★
映像:☆☆☆☆★
音楽:☆☆☆☆
総合:90点
やけにいい声の男性声優ばかり集められていて女性向けか軍事物かと思って調べたところ、人気の音楽朗読劇のアニメ化らしいですね。
最初から画面サイズが映画やMVでよく見る横長のシネマスコープになっており、他のアニメとは一味違う印象を受ける。たぶんストーリーは全然違うけど舞台が大正・日本の『ACCA13区監察課』みたいな。タバコのシーンとかキャラの言い回しとか声優さんとか、観れば観るほどACCAみを感じてきた。どうやらACCAも音楽朗読劇をやるらしい。これACCAじゃね?
正直1話だけでは舞台背景、キャラの関係性等理解するのは難しく、新規層獲得というよりも元々のファンのためのアニメ化といった印象を受けた。
簡単に説明すると、ヴァンパイアが人間世界に隠れて共存している世界で、大人向け鬼滅の刃だと思ってもらっていい。主人公陣営はヴァンパイア化した人間たちで、ヴァンパイアに噛まれて適合できる人間はごく少数なため特殊戦闘部隊として政府に仕えており、扱いは極秘版マーレの戦士(進撃の巨人)みたいな感じ。
背景もすべて手書きでこだわりを感じる作画。キャラ作画と背景が同じタッチで描かれているので観ているとその映像の世界に引き込まれる。
非常にクオリティが高くこれからの展開が期待できるだけに、前情報なしの視聴者が現状面白味を理解できるところまで話が単純化されてないので、固定ファンがそのままBDも買ってうまく回るんだろうなぁという作品。めちゃめちゃ好きなタイプのアニメなんだけどね。
灼熱カバディ
第1話 カバディってなんだよ
宵越竜哉は『不倒の宵越』と呼ばれるサッカーの名選手だったが、高校入学を機にスポーツと縁を切ってしまう。そんな彼の元へ、とある運動部が勧誘にやってくる。その競技は、 仲間と協力し縄張りに侵入する敵を捕らえ 、引きずり倒す事で勝利へと繋げる…言うなれば『走る格闘技』。競技の名は……カバディ!!
脚本:☆☆☆☆
作画:☆☆☆☆
映像:☆☆☆☆
音楽:☆☆☆☆
総合:80点
小学館が運営する漫画アプリ・マンガワンにて連載されている作品。制作は安心と信頼のトムス・エンタテインメント。コナンとかアンパンマンとか作ってるとこ。前回紹介した長瀞さんの制作会社テレコム・アニメーションフィルムはトムスの子会社なんですね。冬はDr.STONE、今春はこれとメガロボクス2を担当。
見やすい作画でコナンとかで使ったCGを応用してるんだろうなという描写もチラホラ。カバディのシステムが非常に分かりやすく1話で十分その面白さを視聴者に伝えられていると思う。
主人公は中学時代サッカーで一世を風靡したが、運動部特有の人間関係の歪みや嫉妬、その他ネガティブなものに嫌悪感を覚え自然とネットの住民に。ニコ生主として活動することに生の悦びを知っていたところに無理やりカバディ部に連れて行こうとするハゲの新入生。連れられた先ではガチムチの男たちが全力で鬼ごっこのようなものを行っている始末。最初こそ呆れていたが、部長の口ぶりに踊らされいつのまにかカバディに夢中になり―—的な。
コメディ要素も強くスポコンとのバランスがちょうどいいのでとても見やすい。見た目はムキムキの男たちがガチムチレスリングしてるのに当人たちはすごい駆け引きの真っ只中というギャップの良さ。ギスギス展開もなさそうで年齢関係なく見れる良質アニメだと思います。同級生のハゲの方言が完全にカミナリのたくみくんでジワジワくる。
TVアニメ『さよなら私のクラマー』
第01話「みんな」
女子高生サッカープレイヤー・ 恩田希。彼女は、藤第一中学校男子サッカー部での挑戦を経て、進学先の蕨青南高校で、待望の女子サッカー部へ入部する。でも、そこは“ずっと地方大会止まり”の弱小校だった!?ところが、蕨青南には個性派の新入部員がそろう。俊足のウィング・ 周防すみれや、中学生全国3位のボランチ・ 曽志崎緑、コーチには元日本代表のレジェンド・ 能見奈緒子が加入!能見は彼女たちの初戦に、最高の練習試合をセッティングする。その相手は、高校日本一の久乃木学園!次々に現れる強豪チームを前に、蕨青南は仲間と共に立ち向かっていく──!ひとりぼっちでも、理解されなくても、男子と比べられても、心底、サッカーが好きだから。出会うべくして出会った、純真のイレブンが目指す、フットボールの頂点。いま、少女達は、女子サッカーの未来〈フィールド〉を駆け抜ける!
脚本:☆☆☆★
作画:☆☆☆
映像:☆☆
音楽:☆☆☆
総合:57.5点
女子だけど男子サッカーに交じって小中学校を過ごした主人公。その実力を見こした顧問は女子サッカーへの道を勧める。女子サッカーなんて…そんな想いとは裏腹に高校の女子サッカー部に入部した彼女を待ち受けていたものは、想像を超える出会いの数々だった―—!! 的な?
シリーズ構成が高橋ナツコということでニコニコでは阿鼻叫喚の嵐。『アイカツ!』『プリキュア』系列の作品では高評価を得ているものの、いわゆる普通のアニメ作品でたびたび炎上している大御所炎上脚本芸人。青春アニメは前例がほとんどないのでどう転ぶか。
作画は『四月は君の嘘』に似ているが、あちらはA-1 Picturesでこちらはライデンフィルム。ライデンは冬には『はたらく細胞BLACK』、今期はこれと2021春アニメ期待値ランキング③で紹介した『東京リベンジャーズ』を担当している。さかなクンとか言われてるキャラクター作画で正直全然魅力的じゃないけど、たぶん時代が違うのだろう。マガジンでつい最近(2021年1月)まで連載していた作品なので、脚本さえミスらなければ…というところだが。初手5分のあたりでサッカー場のフェンス前に立つ友達の顔が演出で透けるシーンがあるのだが、すり抜けバグにしか見えなくてもう不安。
その作品に予算がどれくらいあるかってのはOPを観ればだいたいわかるもんなんだけど、明らか一枚絵が多いしサビ冒頭の主人公のパラパラ漫画ダッシュで笑っちゃったよね。なんかダバダバしてんな?
ギャグもそこそこあるっぽいけどジェネレーションギャップなのか本当につまらないのかわからない。現状きつい。主人公っぽいツインテとイナイレの吹雪士郎みたいな女との中盤の名シーン↓
ツ「負けると思ってボール蹴るバカはいないでしょ?」←クッソかっこいいツ「知らないの?ボールは丸いんだよ」←?????????
どうやらペレの名言で[ボールは丸いからどう転ぶかわからない。人生もそうさ]という意味らしいけど、そこは言われた吹雪側がボソッと「どう転ぶか…わからない」って言うとか、
ツ「ボールは丸いんだよ」
吹「…?」
ツ「知らないの?人生もどう転ぶかわからないってこと」
吹「(顔面パァッ)」
とかさ、いろいろ脚本の見せ所じゃん。ニコニコのコメントで流れてくるまでわかんなかったよ。
ちなみにEDはめちゃくちゃいい。モーションキャプチャのサッカー作画観ていてめちゃくちゃ熱いのに本編で使わないの謎すぎる。EDラストの主人公もかわいいのに。
すばらしきこのせかい The Animation
第1話 死神ゲーム
“シブヤ”の街を駆け巡り、7日間の「死神ゲーム」を生き残れ!!シブヤのスクランブル交差点で目を覚ました主人公・ネク。そこは現実のシブヤと重なりあう異なる次元 “UG(アンダーグラウンド)” だった。訳が分からないまま「死神ゲーム」の参加者になっていたネクは、同じゲームの参加者である少女・シキと出会い、“パートナー”として契約。理不尽に課せられる“ミッション”や襲いかかってくるバケモノ“ノイズ”に立ち向かいながら、「死神ゲーム」と自分の記憶に隠された真相に迫っていく。『生き残れるのは、パートナーを信頼できた奴だけだ。』
脚本:☆☆☆
作画:☆☆☆☆
映像:☆☆☆☆☆
音楽:☆☆☆☆☆
総合:85点
古き良きDSゲームの待望のアニメ化。キャラクター作画はじめ世界観、声優、BGMも原作ゲームに忠実でファンにとっては非常に嬉しい仕様。
導入もいきなりでテンポも鬼早いのでついていくのが大変。思春期コミュ障イケメンの一週間成長物語らしいけどこのまま2話3話で面白くならなかったら切っちゃいそう。
BGMはめっちゃカッコいいし作画は独特で魅力的、3DCGとのかみ合わせが上手くいってて戦闘作画は素晴らしいなどなど褒める要素ばかりだが、いかんせんゲームプレイ済の視聴者向けでしかなく、よくわからない~などとほざくとコメント欄で「なろうでも見とけ」や「一生コメントすんな」と場外乱闘が勃発しており目も当てられない。実際説明不足なままこのハイスピードで駆け抜けさせてる脚本にも改善の余地は大いにあるし、とはいえ昨今ありふれてるなろう系よりはアニメとしての質が高いのは事実。なんとかいいバランスに落ち着いてほしいところ。
まとめ
MARS RED:90点
灼熱カバディ:80点
TVアニメ『さよなら私のクラマー』:57.5点
すばらしきこのせかい The Animation:85点
ボリュームミスって今回は4作品。
クオリティは高いけど人を選ぶ作品ばっかだなという印象。
それでも灼熱カバディはかなり見やすくてストレスのたまらない良作なのでめっちゃおすすめ。今回はおまけが2つあるよ。お疲れさまでした。
すみません!1期観てないので後回し!なやつら
SSSS.DYNAZENON
01 怪獣使いって、なに?
フジヨキ台高校一年生の麻中蓬はある日の帰り道、『怪獣使い』を名乗る謎の男ガウマと出会う。突如現れる怪獣と巨大ロボット ダイナゼノン。その場に居合わせた南夢芽・山中暦・飛鳥川ちせと共に怪獣との戦いに巻き込まれていく。
グリッドマンの2期?シリーズもの?
あんだけ話題になった2018秋アニメ、あの頃の僕は疲れ果てておりアニメを観るモチベが微塵も残っていなかった。
2017冬。リアルでとあることを諦め、救いを求めていた自分には衝撃的すぎた伝説のクールだ。
『宇宙よりも遠い場所』『ゆるキャン△』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』…口にしただけで感動を思い出し心が震えてしまう作品の数々。現代のアニメオタクにとって、これらは先代のオタクたちのいうところのCLANNAD、あのはな、ハルヒ、けいおん!などが一気に押し寄せてきたようなものだと思ってもらっていい。そのくらいの衝撃はあった。
春もなかなかだった。”ヤマザキ春のパンまつり”ならぬ”アニメ春のヒナまつり”、まだバカにされていた頃のウマ娘1期、平成版あしたのジョーことメガロボクスなどなど冬の勢いそのままに多くのアニメファンを虜にさせた。
夏は18作品完走した。冬は17、春は13、半ば意地になっていたのもあるが人間無茶をすると必ずどこかでガタがくるものなのだ。
実際2018夏アニメを振り返ると思い出せるほど夢中になれた作品は2つしかない。18作品中2作品、だ。
そんなこんなで大豊作といわれた2018秋はビックウェーブに乗るどころか、前日にはりきりすぎて筋肉痛、砂浜でみんなが楽しむ様を見学する哀れなサーファーといったところだった。
グリッドマン観よう。
ゾンビランドサガ リベンジ
第1話 グッドモーニングリターンズ SAGA
ある日の朝、源さくらは不慮の事故で息絶えてしまう。10年後――とある洋館で目覚めたさくらは、謎のアイドルプロデューサー・巽幸太郎に「伝説の少女たちと共にアイドルになって佐賀を救うんだ」と告げられる。アイドルグループ「フランシュシュ」として、7人の少女たちは存在が風前の灯火と化した佐賀県を救うべく、活動を開始した。年齢、時代の違いで起こるトラブルを乗り越えて、ゾンビという不死身の身体でアイドルの常識を覆していく。そして、平成最後の冬に唐津市ふるさと会館アルピノで初の単独ライブを成功させ、伝説への一歩を踏み出した。そして、この令和の時代。希望に満ち溢れ、輝く未来に向かうフランシュシュの新たな物語の幕が上がる。
サガ2期、やっとdアニメで観れるようになった!(7月までの限定配信らしい)
1期はなぜか宮野のウザキャラが面白く感じられなくて4話で切ってるのでまずはそちらをリベンジしようと思います…すまん…
おまけ
黒ギャルになったから親友としてみた。【オンエア版】
「女になったシオンとか…超興奮すんだけど」シオンとルイはナンパ成功率No.1を誇る黄金ペア。今夜も女の子とイチャイチャするはずが、シオンは謎の女に薬を盛られてしまう。そして数時間後、ふと目を覚ますと女のカラダになっていた⁉一方、いつまでも戻ってこないシオンの様子を見にきたルイは女の姿のシオンを見るなり、雄スイッチON。中身がシオンだと気づかぬまま口説き始めて…。アホで可愛い女体化ラブコメスタート!!
脚本:☆
作画:☆☆☆
映像:☆☆☆
音楽:☆☆☆
総合:50点
言わずと知れた僧侶枠。脚本は毎回ツッコミどころしかなくてガバガバエロストーリーを楽しむ特殊なアニメシリーズ。
僧侶枠の中では作画が良いほうだし全体的にマシなんだけど男の娘になってるはずなのにホモホモしくてキツい。みんなも僧侶枠、観よう!