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テクノ新譜試聴メモ:2022-06

UKで7月に公開されるローラン・ガルニエのドキュメンタリーのトレイラー、ほぼ近代テクノ史のような内容になっている。いずれ配信で観られるようにならないかな。

2022年もぼちぼち上半期を振り返る時期。見落としていた作品としては、1月にHypnusから出ていたBirds ov Paradiseのアルバム"Memorial"がとても良かった。音響的にも物語的にも情報量の豊かさを感じる作品で、さらっと流しておくのも腰を落ち着けて聴くのもいい。

以下、6月の新譜メモです。

Truncate - Intact [CLR]

"Create Learn Repeat"として2021年に再スタートを果たしたChris LiebingのCLRから、TruncateのEP。点滅し続ける覚醒的なブリープサウンドと、重くソリッドで前のめりなグルーヴがかっこいい。

Antony Doria - Ground [ANAØH]

ANAØHからまたヤバい曲出てる! ベルギーのAntony Doriaによるバキバキのキラーチューン。多層構造のアシッドなベースラインと、小気味よい抜き差しのアレンジでぐいぐい引っ張ってくれる。

Aicrag - Mold [Gowk]

スペインのAicragの新譜が本人のレーベルから。内臓に響く圧のあるキックと、アトモスフェリックなノイズの応酬が気持ちいいダーク・インダストリアル・テクノ。一貫したスタイル。

Arnaud Le Texier - Error Sub [Edit Select]

トランシーなアルペジオで世界観を作りつつも、あくまでもミニマルで抑制的なラインを保っていて使いやすそう。

今月取り上げたトラックはSpotifyのプレイリストにまとめてあります。

「テクノ新譜試聴メモ」は、R-9が習慣的に行っている新譜チェックのなかから、気になったトラックについて個人的な覚え書きを残しておくものです。原則としてBeatport上で当月内にEPないしアルバムとして新規にリリースされたものが対象。通常は楽曲単位での紹介、まれにEPやアルバム単位で紹介することもあります。

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