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テクノ新譜試聴メモ:2022-01

1月末にSamuraiから出たTornのアルバムを聴いています。かっこいいよ。

タイトルからしてもう少し越境的なサウンドかと思っていたけど、1曲目以外はバキバキにソリッドな暗いドラムンベースで、これはこれで、みたいな感じです。Homemade WeaponsやLast Life、Presha、Sam KDCといった同じカテゴリの、しかし似て非なるアーティストとのコラボ作品もそれぞれに個性が出ていて良い。

しかし、ビートの組みかたこそ完全にドラムンベースだけど、シンプルに音色選びとか、もっと言うと表現したい美学みたいなものが、かなりの部分でベルクハイン系のロウ・テクノと重なっていると感じます。レーベルの拠点がベルリンというのももちろんあるだろうし。同じ音だけ使って4つ打ちに組み替えても全然違和感ないと思う。その意味で、今年またビートの越境がどんどん進むと楽しいだろうな、というのはある。

1月の新譜は少なめ。2月3月は既にけっこうありそうな予感…。

Reeko - Weak Spots [Ownlife]

ベテランReekoの新譜がLeirasのOwnlifeレーベルから出ていた。このレーベルは追えていなかったけど、過去にも自作以外にTensalやJonas Koppをフィーチャーしたりだとか、尖ったところではMike Parkerの初期作をヴァイナルオンリーで出したりという試みをやっているみたい。ストレートに圧のある叩きつけるテクノで3曲とも良かった。

年初にあたり、Spotifyプレイリストを入れ替えました。
2021年2020年のものはそれぞれ別のプレイリストにまとめてあります。

「テクノ新譜試聴メモ」は、R-9が習慣的に行っている新譜チェックのなかから、気になったトラックについて個人的な覚え書きを残しておくものです。原則としてBeatport上で当月内にEPないしアルバムとして新規にリリースされたものが対象。通常は楽曲単位での紹介、まれにEPやアルバム単位で紹介することもあります。

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