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エプソンが、4年に1度のITMAに出展! 50m×20mもの広さを誇るブース内部をご紹介します!!

2023年6月8日から14日にかけて、イタリア・ミラノで、繊維および衣料品の加工技術、機械、材料などを紹介する展示会が開かれました。

その名は「 ITMA * 2023(国際繊維機械見本市)

:International Textile Machinery Association exhibition

4年に1度、ヨーロッパ各地で開催されており、世界で最も影響力のある繊維・衣料技術展となっています。

エプソンは子会社のEpson Como Printing Technologies S.r.l.およびEpson Europe B.V.と連携し、過去最大の規模で出展しました。エプソンブースの様子を皆さんにご紹介します!



01|ブースの広さは、幅50メートル×奥行20メートル!!

ブース全体のイメージ図。

複数の建屋に分かれている会場のうち、エプソンは会場中央付近に立地する建物内に出展。その中で最も大きいブースを構えました。広さは横50m×奥行20m。オリンピックで使用される50mプールの8割の面積であることから、とても広いブースであることが想像できます。

会場正面の上部には、黒沢川の桜並木(安曇野市)、鵜山の桜(池田町)、しだれ桜(松本市)の 写真をテキスタイルにプリントしたバナーが連続して貼られている。大自然の鼓動に、思わず息を吞む。

会場正面に見えるのはブース幅いっぱいに貼られたバナー。見る者の目を惹きつけます。コンセプトは「空 山 花 水」。自然が人々に与えてくれる恩恵に感謝し、その躍動感と彩りを表現しています。また、日本の春を告げる桜の名所と、穏やかなコモ湖の水辺の写真を載せることで、イタリア・コモと日本・信州の共通点を感じさせます。プリントはソリューションセンター富士見で行いました。

ブース内に入って上を見上げると、横一面に広がる日本・信州とイタリア・コモの大自然に魅せられる。 右奥に見える階段を上るとブース内を横断する橋がある。
橋から見た光景。会場内に並べている実機を上から見たり、バナーを眺めたりしながら、商談や休憩ができる。 彩りで日本とイタリアをつなぎ、人々が集う「架け橋」になりたいという想いが込められている。
同じく橋から会場内を見渡すと、デジタル捺染機がずらり。 画面中央の帯状の部分に注目。複数台のプロジェクターを使って境目のない映像が投写されている。


02|初披露!デジタル捺染機Monna Lisaシリーズの新機種

【ML-13000】

初めてお披露目された新型デジタル捺染機「ML-13000」(参考出展)。

2時間に1回行われた「ML-13000」デモンストレーションは、毎回、通路を塞ぐほどの人だかりができた。

新型デジタル捺染機「ML-13000」は、染料に比べ水使用量を96%削減できる* 顔料インクプロセスに加え、前後処理も機器に内蔵したインラインソリューションにより、生産効率を3倍に引き上げ、環境負荷低減も大きく進化させています。「ML-13000」は2024年度の市場投入を目指しています。

:(出典)Fuluhashi Environmental Institute, 2021 "Report on Direct Water Input in Digital Textile Printing"


会場で展示するため用意されたサンプル。 写真手前のサンプルは、深みのある黒色と色鮮やかなライオンのコントラストが美しい。黒の再現性の高さを示している。

顔料インクを用いて30種類の版画サンプルを制作。生地に染み込ませなければならない染料インクと異なり、顔料インクは表面に定着させるという特徴から、幅広い種類の生地へのプリントが可能です。また、色材を定着させる成分によって少し硬い仕上がりになるも、インク吐出量の調整や硬さを抑える処理を施すことで、手触り感を良くしています。


【ML-32000 340】

新型デジタル捺染機「ML-32000 340」(参考出展)。
最大プリント幅3.4mの「ML-32000 340」でプリントすれば、 キングサイズのベッドシーツも縫い合わせる必要がなく一枚の布で作ることができる。

【Mini-Monna Lisa】

新型デジタル捺染機「Mini-Monna Lisa」(参考出展)。デザイナーがアトリエで使用できる小型のDTFプリンターを参考出品。ML-13000と同様に印刷デモを行い、サイズや価格など多くの問い合わせがあった。


03|デザイナーとのコラボレーション作品も展示!

左から、イ・サンボンさん、鷺森アグリさん、YUIMA NAKAZATOの作品。
文化服装学院の卒業制作の作品。
京都大学 土佐尚子特定教授の作品「Sound of Ikebana」。


04|名刺交換いただいたお客様に、特別なノベルティを用意

福島県会津若松市の伝統工芸品である「会津木綿」の生成(きなり)に、福島県指定の文化財である喜多方の染型紙「会津型」のデザインをデジタル捺染機「ML-8000」で印捺したサンプル9種類を用意。名刺交換いただいたお客様を対象にノベルティとして配布しました。本サンプルにはQRコードが付与されており、喜多方市や「会津型」を紹介しているウェブサイトにアクセスできます。


05|会場には、当社代表 小川の姿も

プリンティングソリューションズ事業本部副事業本部長 兼 P商業・産業事業部長の五十嵐人志(右から二人目)から説明を受ける代表取締役社長 小川恭範(右から四人目)。写真中央(右から三人目)はEpson Europe B.V.社長の永房義朗。

出展にあたり、事業戦略、企画設計、デザイン、営業など数多くのメンバーが関わりました。また、Epson Como Printing Technologies S.r.l.と週次の定例ミーティングを設けるなど国内外のメンバーが力を合わせ、展示会の成功を目指しました。

そして、大勢の来場者に訪問いただき、大盛況のうちに幕を閉じることができました。


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