高倍率にビビるな!(No.231)
最近は転職市場が花盛りですね。
以前…と言っても昭和時代の話
になりますが、テレビCMと言えば、
自動車、化粧品などのものが
主流でした。
が、令和の今は、
インディード、
リクルートエージェント、
ビズリーチほかの転職業界の
CMが大量に放映されています。
そして、以前、簡単に登録した
だけのシニア女性である私にも
スカウトメールが届くことがあります。
ある企業の応募状況は432名。
検討中は7,000名にも上ります。
5人募集とかではないようなので、
単純に倍率は432倍になります。
これが偽りない数字のようですが、
あなたの印象はいかがですか?
「432倍だったら、
自分なんて土台無理だった。
優秀な人が応募して、私なんか
箸にも棒にもかからないはず」
などと考えてしまうのではない
でしょうか。
確かに、431人もの人が不合格
になるので、そう考えたくなる
のは無理もありません。
でも、1人は合格して採用されるわけです。
選考途中の人には倍率など知らされ
ませんから、合格した人も後から
聞いたらびっくりでしょう。
そう、人生のさまざまな場面で、
「自分」という商品をプレゼン
しなければいけないことは
たくさんあります。
私はおおよその倍率を知った時も
挑戦する際は、
「はい30倍ですね。
でも1人は合格するんですよね?
だったら、私がその1人になれば
いいだけだ」
と考えるようにしています。
入試や新卒の就職活動の
ように合格するのが1人ではなく
複数名のこともあります。
私はこれらの選考の指導もして
きましたが、受験者には
「1番で合格しなくてもいい。
ビリで合格しても中に入って
しまえばそんなことは関係なく
なるから」
と伝えています。
ビリでも補欠でもいいから選考
に通過する方法を一緒に考えてきました。
ライバルが300人と聞くと
気が遠くなりそうですが、今どきの
転職のエントリーはクリック1つ
で完結してしまいます。
本気でない人も気軽にポチポチ
押しているはずで、本気の人は
わずかでしょう。
倍率は関係ない。
一番ダメなのは倍率を知って
ビビり、挑戦しないことです。
宝くじを買ったからと言って
当せんするとは限りませんが、
当せんした人はもれなく
宝くじを買っているのですから。