イニシャルトーク的プレゼン(No.196)
先日「ダウンタウンDX」(日テレ系)
というテレビ番組でタレントに
よるイニシャルトークをやっていました。
イニシャルトークとは
「大物演歌歌手Kが…」
とか
「天才子役Fが…」
のように番組内で芸能人の噂話
をしていくものです。
本当のイニシャルトークとは違い、
この番組ではすぐ後で
「大物演歌歌手Kとは…
北島三郎さんです」のように、
誰のことかを発表していました。
どうせすぐに名前を出すんだったら
最初から出せばいいじゃないかと
思われるかもしれません。
でも、隠しておいてから、答え合わせ
をするスタイルだから
“誰なんだろうなあ”
“あの人かなあ?この人かなあ?”
と考えてから答えを知るので
“やっぱり北島三郎だった”
“あの人じゃなかった”
と納得感が出るのです。
これが最初から名前ごとエピソードを
紹介していたら、受け流している
ことでしょう。
いったん隠してから伝える
テレビの手法はほかにもあります。
フリップと呼ばれる手持ちの
ボードで、文字列の一部が
紙で隠してあり、後でそれを
めくって隠れていた部分を
紹介する方法があります。
業界内では「めくりフリップ」
と呼ばれますが、あれも隠して
おいて視聴者に“なんだろう?”
と考えさせてから情報を伝えて
記憶してもらう手法なのです。
テレビの場合、その答えを知る
までチャンネルを変えない、
つなぎ留め効果があります。
プレゼンならば答えを知るまで
前のめりで集中させる効果が
あるのです。
人間の五感のうち、視覚と聴覚で
一度隠してから、その後に
答え合わせタイムを作るこの手法、
絶対に相手の記憶に残っていきます。
ぜひ、お試しください。
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