「ガクチカ」から「プレゼン」へ(No.191)
最近、日本を代表する企業、
日立製作所が新卒採用で
プレゼン選考を導入すると発表
しました。
これまでは面接での代表的な
質問として「学生時代に力を
入れてきたこと」が聞かれる
ことが多かったのですが、
コロナで対外的な活動ができにくい
状況が続いた学生のために
考えられたもののようです。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000291168.html
今回はこの取り組みに向けての
戦略と対策を考えてみます。
まず、お題をよく考えてみること。
同社のプレゼン選考とは
「入社後にどの職種で社会課題の解決に
取り組みたいか」を発表するもの。
これまでは過去について問われてきたものが、
今後は未来を語ることにシフトしていること
に注目してください。
このテーマは従来型の面接
でも聞かれてきたことです。
慌てず冷静に考えてみましょう。
やるべきことは次の3つです。
■最終選考まで残る
プレゼン選考を受けられるのは
あくまで最終選考です。
それ以前にエントリーフォームで
一次審査を突破するところから
勝負は始まっています。
書き方、入力の仕方、写真の
撮り方を工夫してそこを突破
しなければいけないのは従来通りです。
■最初に結論を伝えて持ち時間を守る
同社の場合、持ち時間は5分。
おそらく、5分のプレゼン後、
審査員が講評をコメントする時間が
1分程度で、数十人のプレゼンが
延々と続きます。
内容の構成とリハーサルを重ねて
5分以内に終わらせることは大前提ですが、
その際に伝え忘れがないよう、最初に
① 学校名、②氏名、③志望職種、
④課題解決=結論をきっちり
伝えてください。
「広島美術大学の天野暢子です。
私はデザイン職で超高齢社会を
コミュニティデザインで解決したい
と考えています」
と伝えてから
「では、具体的には…」と続けます。
冒頭をこのように始めれば、
仮に時間切れになっても
最低限伝えなければいけない
ことは伝えられます。
最低限の条件はクリアできます。
■他者との違いを出す
プレゼン=パワーポイントと
考えている人も多いでしょうが、
今の時代、それでは普通すぎです。
パワポが上手いに越したことは
ありませんが、そこは見られて
いないでしょう。
つまり加点対象にはなりません。
仮に30人中29人がスライドを
使ってプレゼンするなら、私は
あえてそれ以外の手法を選びます。
それが頭一つ抜けて、相手(審査員)
の記憶に残る方法です。
例えば、机上の空論であるスライド
ではなく模型を作って見せる、
写真やイラストなどで見せる…
などの手法です。
ライバルが多い時の勝ち抜け方
には鉄則があります。
まずはライバルたちがやりそうなこと
を考え抜く。
そして、その逆、裏をやってみせるのです。
そういう戦略を練らないと、
何万人というライバルを相手に
あなたが勝つことはできません。
新卒で入る企業は人生を左右
しますね。
その戦略に困ったら天野暢子の
著作をぜひ参考にしてみてください。
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