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読み上げられるように書く(No.211)
遅ればせながら2024年になって
私が初めて挑戦したことがあります。
それは、文字(テキスト)の
読み上げ機能。
昨今のウェブサイトはさまざまな
障害がある方々のために、
アクセシビリティ=利用のしやすさ
が求められています。
義務ではありませんが、官公庁や
自治体、公共系の団体は
アクセシビリティの担保が
厳しく求められているので、
応じる必要があるのです。
聴覚障害の方には文字の大きさや
フォント、認識しやすい色などを
配慮します。
視覚障害の方向けには、そこに
何が掲載されているか、音声
読み上げが可能な文章を準備して
おきます。
その文章をチェックすることが
今年最初の仕事でした。
ワードに書かれた文章を読み上げ
機能で再生してみると、驚くほど
忠実に読んでくれます。
![](https://assets.st-note.com/img/1705529465785-8vY3nt3mi4.jpg)
「田中社長は、今年、営業・物流、
2つの改善に取り組みます」
という文章だったら、「、」(読点)
の箇所で区切るように読んでくれます。
最近、やたら読点の入った文に
遭遇するなと思ったら、もしかして
アクセシビリティを考慮しての
ことだったのかもしれません。
「」(カッコ)や「・」(ナカグロ)
などは読まないようになっていました。
ただし、完璧ではありません。
機能が間違えたのはいくつか
あります。
4国(4つの国)を“しこく”
と読み上げていたので、
ひらがなで「よんこく」と
書き直しました。
また、被買収国は“ひばいオサムこく”
になっていました。
こちらは被□買収国とスペースを入れる
ことで“ひばいしゅうこく”
と読んでくれるようになりました。
そのほかにはSNSでよく見る
外国の広告動画の音声も独特の
間違いをします。
漢数字の入った慣用表現です。
・1日で効果が出ます
・20歳は若見えします
それぞれ
「いちにち」「にじゅっさい」
と読むべきところ、
間違えてはいけないと
「ついたち」「はたち」と機械学習
させてあるのです。
これらの間違いは日本語の
ネイティブスピーカーはすぐに
気づきますが、
SNS広告を安く制作して公開したい
海外の中小企業は、”95%合って
いれば伝わるだろう”と考えている
のでしょう。
アクセシビリティなんて
自分には関係ないと思われる
かもしれませんし、
私もそう考えていた一人です。
でも、SDGs時代には、いつ
あなたに、読み上げを考慮した
文章を書く機会が回ってくる
かわかりません。
その時はぜひ今回のnoteを
読み返してみてください