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「不確実性」を俊敏に生きる。

「Ambiguity( 曖昧さ 不確実性 )」な世の中で、いかに 「Agility( 俊敏性 )」 を持って前進していくべきか 。

私の中学3年生時のクラス文集 「ピンときたらドンといけ!」 を手に取ることで振り返るきっかけになりました。
 

中学卒業目前の時期。
それは、7日間しか存在しない 「昭和64年」 から 「平成元年」 に時代が移る転換期でした。高校受験勉強のラストスパートのその時期は、まさに日本の世の中は 「Ambiguity(曖昧さ・不確実性)」 と大きな悲しみに包まれていた記憶が今でも残っています。
 

私は、中学3年生1学期に学級委員長に選任され、2学期以降のクラス内での役割が軽減されたことと、文章作りが好きだったこともあり、2~3学期に作成作業が集中する 「クラス文集」 編集委員に立候補し、副編集長に任命されました。編集長に任命された女の子は、イラスト上手でアイディア豊富な子でした。
 
編集委員で何度も話し合い決まった文集タイトルは・・・

3年5組 クラス文集
「ピンときたらドンといけ!」
 

他のクラスが、「私たちの旅立ち」、「木漏れ日の記憶」、「青き記憶」、「絆」 といった、昭和の締め括りになんだか相応しい、昭和歌謡曲を彷彿とさせるタイトルが多い中、私たちのクラスだけは異色を放っていました。クラス担任の先生は、「3-5(3年5組)らしくていいねー」 と即答で賛同してくださいました。
 

そのクラス自体、運動会や学芸祭などの学校行事においても、準備段階から連携・協働し、とりあえず「おもろい」ことに飛びつき盛り上がる特性がありました。学校行事を離れても、独自で花見大会を企画して、香川県高松市が誇る国の特別名勝 「栗林公園(りつりんこうえん)」 でクラスの多くのメンバーで絆を深めたり、街中で探し物ゲームをやったり、まさに、ピンときたものにはドンといっちゃう空気感が伴っていました。
 

好奇心、楽観性、冒険心、柔軟性、持続性。
そして、集まる、考える、挑戦する、行動する 、
最後は、とことん楽しむ。

 
今振り返ると、そんな特性・持ち味があったクラスなのかもしれません。
そのクラスの集大成こそが、「ピンときたらドンといけ!」 だったのです。
 
 

時が経ち、28歳から17年間を外資系企業で生き、特に最後の約7年間は、世界的な先進企業で日本法人のHR責任者の重責を担わしていただく機会にも恵まれました。
 
その7年間で培った経験値と価値観とは・・・
 
「Ambiguity(曖昧さ・不確実性 )」な世の中や日常で、始まる前から完璧なんかを目指さず・求めず、精神的にも物理的にも、いかに 「Agility( 俊敏性 )」 を持って、まずは誰よりも先に動けるか。
そのうえで、さらなるAgilityを持って、周囲の状況を察知して動きながら軌道修正をしていけるか。
Try & Errorで、「良き失敗」 と 「してはいけない失敗」 を把握しながら、失敗を恐れず、周囲も巻き込みながら挑戦していけるか。

 
「ピンときたらドンといけ!」 
30年以上前に描いたその精神であることに気づかされます。
 
 

私は、今年3月に起業して、さらなる「挑戦」を楽しむため、「ピンときたらドンといけ!」 をより一層研ぎ澄ますようにしています。
「予期せぬ出来事」「偶然の出会い」は、待つものではなく、自ら創り出すものであることをより一層実感・体感しています。
 
そのために、「直感 x 経験値」 からの判断で、「やらないことを徹底すること」 の体現も明確な行動として、今の私にとっては、「ピンときたらドンといけ!」 なのです。
 
 
個人のキャリア形成。
人生のここぞという時の舵を取ること。

それらも、いかに 「Ambiguity(曖昧さ・不確実性 )」 の中で、「Agility( 俊敏性 )」を持てるかだと私は思っています。
 
 
好奇心、楽観性、冒険心、柔軟性、持続性。
それらを集約した中学3年生時のクラス文集、
「ピンときたらドンといけ!」 の精神は色褪せない。

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遠藤 亮介  | 個と組織の「可能性の unlock」を伴走するCHRO&コーチ
外資系17年(HRトップ 7年)とプライム市場上場企業 Global CHRO(最高人事責任者)経験の私が「誰もが独自性を強みとして持ち、新しい無限の可能性を秘めている」を自身のコーチング哲学に、2023年3月 起業をしました。サポートくださる方々と一緒に日本を元気にしたいです!