【レース回顧】有馬記念のお話

どうも!エピファさんです!

今年も1年間お疲れさまでした。

初の試みになりますが、「レース回顧」をやってみようと思います。第一弾の今回は有馬記念です。

まずはレースラップから。

レースラップ:6.8 - 11.8 - 12.2 - 12.5 - 12.5 - 12.8 - 12.9 - 12.8 - 11.8 - 12.3 - 12.1 - 11.9 - 12.6
勝ちタイム:2分35秒0

前半1000mは62秒2。今のタフな中山の馬場を考えればややスローといった入り。有馬記念らしく向こう正面のラスト5F目からラップが速くなり、ロングスパートの持続力勝負。ただ馬場がかなりタフだったことも影響したか、結果的にはラスト5F目が最速だったので全体的にはやや仕掛けが早かったという印象。道中馬群の後方でじっくり脚をためた馬のワンツーだったこともラップを見ると納得がいく。

クロノジェネシスの勝ちタイムは2分35秒0。1984年以降、勝ちタイムが2分35秒0より遅かったのは1999年グラスワンダー、2011年オルフェーヴルのときに続き3度目。戦前に言われていた通り、良馬場発表ながらも見た目以上のタフな馬場だったので、馬場適性は大きく影響したはず。

また日曜のレース後半になるにつれ、外伸びの馬場傾向になっていた。ただでさえ荒れている馬場を使い込めば、基本的には馬場は内から悪くなっていくので納得がいく。とくに日曜中山の最終レースは馬場の外目を走っていた馬が上位独占。人気薄で3、4着に来た馬も外差し馬場の恩恵をかなり受けていたように見えた。

個人的には土曜の馬場を見てフラットと判断していた。前日予想をしていたこともあり、当日の馬場を見ることがかなり疎かになってしまったのは反省点。また比較的トラックバイアスを重視して予想する人なので、直前まで馬場をみる重要性を感じさせられたレースだった。改めて「馬場は生き物」だなと勉強になった。

各馬の見解については以下から。

1着 クロノジェネシス:○

ポジションはいつもより後ろとなったが、北村友騎手は全く焦らず馬群の後方を追走。ただ少しでも馬場の良いところを走らせたいという意識か、馬場の内目にはいれず、終始内から3-4頭分を空けていた。向こう正面から徐々に押し上げ、4角では持ったままの手応えで先頭に並びかけた。これは正直、鳥肌が立った。改めてこの馬のタフな馬場適性コーナー加速の素晴らしさを感じた。またコース選びや仕掛けのタイミングなど北村友騎手の好騎乗も見事だった。戦前に言われていた「レース間隔」や「連続輸送」も全く問題なかった。今年は軽い馬場の大阪杯(2着)や天皇賞・秋(3着)でも高いレベルで結果を出したように、限りなく弱点が少なくなっている印象で、来年もかなり楽しみな存在。

2着 サラキア:消

若駒の頃は使える脚が短く、ローズS(2着)やエプソムカップ(2着)などのラスト3F戦でのギアチェンジ力が求められる展開を得意としていた。ただ小倉日経オープンから後ろで構える競馬をするようになり、「使える脚が短い」という特徴をフルに活かす乗り方がハマった感じがある。今回この馬を見て「使える脚が短い」から長く脚を使わされる有馬記念ではいらないと脳死で切ってしまったのは反省。松山騎手の乗り方もかなり上手かった。

3着 フィエールマン:△

この馬がスタンド前でポジションを上げた500-900m地点は、12.5 - 12.5とラップが緩んだ場面。また4角で後続がマクってくるもギリギリまで逃げ馬のバビットを活かすルメール騎手の手綱さばきは見事だった。

戦前は馬体が不安、レース間隔が短い、タフな馬場が合わないと言われていたが、蓋を開けてみればやっぱり能力は高いなという走り。個人的には予想欄でも書いたように「ディープ産駒の馬場は早熟傾向にある」が持論だが、この馬はその型にハマらないという見方をしていきたい。来年も現役続行なので、軽い馬場の大阪杯や天皇賞・春あたりに休み明けで出てくるなら迷わず重い印を打ちたい。

4着 ラッキーライラック:消

レース前の予想でも書いた通り
レース上がり34秒9以上(1-2-2-2)
レース上がり34秒8以内(6-1-1-2)
の成績が示すように持ち味は瞬発力なので、有馬記念(上がり36秒6)はやはり適性外だった印象。4着とはいっても上位3頭からはなされているので、この予想は間違っていなかったはず。今回が引退レースとなる馬なので、回顧はこの辺で。

5着 ワールドプレミア:△

1角ではインの7番手のポジションを確保でき、前半の入りはほぼ完璧の競馬。パトロールビデオでカレンブーケドールやクレッシェンドラヴのポジションと比較すると分かりやすいが、向こう正面でブラストワンピースが下がってきて1列後ろのポジションになってしまったのが大きく響いたかなという印象。3、4角で馬群をさばくのに苦労しているのでスムーズなら4着はあったはず。また個人的には外有利の馬場状態だったと最終的に判断したので、終始馬場の悪い内目を走ったのも良くなかったのかなと。前走のジャパンカップは休み明けの分もあったと思うので、今回のレースで判断するなら能力面ではカレンブーケドールより上という評価をしたい。

5着 カレンブーケドール:◎

有馬記念の本命にした主な理由は「超豪華メンバーのジャパンカップで僅差の4着だったこと」。今回負けた要因が自分なりに納得できたので、詳しくは以下から。

そもそも2019年ジャパンカップは「直近1年でG1を勝った馬が不在」という低レベルのメンバーだった。そのためここでの2着は評価できないとして、今年のジャパンカップでは抑え程度の評価だった。しかし蓋を開けてみれば、三冠馬3頭と接戦し、コントレイルとはタイム差なしで走って4着だったことから「カレンブーケドールは一段成長した」と考察した。ここが自分の甘いところ

実はジャパンカップのレベルはそこまで高くないという結論に至った。1着アーモンドアイは叩き2戦目でパフォーマンスを落とす馬、2着コントレイルは秋3走目かつ菊花賞からのローテで本調子ではなかったはず。3着デアリングタクトは牝馬路線のレベルが低いと言われている中で能力がまだ半信半疑だったこと、また直線馬場の悪い内に入ってしまう不利などがあった。以上より着差でみればカレンブーケドールはたしかに3強に迫ったと言えるが、レース内容は3強には迫ってなかったのかもしれない。つまりジャパンカップのレース前の自分の評価が正しく、成長しているという判断はやや早計だったかなと。そもそもオールラウンダーの馬で、馬場や距離、ラップ的観点ではパフォーマンスを発揮できない場面ではなかったと思うので、やはり能力を見誤ったしまったのが反省点。

ここまでをレース前に分析できていれば。。。

7着 ペルシアンナイト

前走からの距離延長はプラスだけど、さすがに2500mは守備範囲外ということで無印にした。また去年のアルアインもそうだが、池江先生は有馬記念を引退の花道として選択することが多いので、記念出走的な意味合いも大きかったのかなと。ただ4着ラッキーライラックと0.1秒差は善戦だし、能力落ちはあまり感じられなかった。レース後には現役続行を示唆するコメントもあり、条件次第ではまだまだやれるといった印象。京都が改修工事中なのが可哀想。。。

10着 ラヴズオンリーユー:消

古馬になってからは、高いパフォーマンスを全く見せていなかった通り、やはり能力落ち(早熟?)は否めない。またベストパフォーマンスは高速馬場のオークスだったこと、タフな馬場だった府中牝馬S(1人気5着)で見せ場なく終わったことから本来は軽い良馬場でこその馬なので、今のタフな中山の馬場は合わなかったはず。この評価は間違っていなかった。今後は守備範囲の狭い馬ということに期待して、2000m以上の高速戦でタフな流れになればまだ可能性はあると思うので、その条件であれば買いたいかな。

12着 キセキ:▲

ここ2走が明らかに不完全燃焼の競馬だったことや、4歳秋の全盛期から能力はあまり落ちていないと判断して最終的に▲にした。ただ現状好走するにはやはりハードルが多すぎるといった印象。ここ2走はゲートをまともに出ていると思ったら、今回は行き脚が全くつかず後方からの競馬になってしまったことからもスタートもそのうちの1つ。また気性的な観点で見れば、単純に追走ペースが緩くなって気性面が浮き彫りになってしまうレースはもう無理なのかなという印象。今年の天皇賞・春を見れば分かるが、「どんな距離でも同じペースで走ろうとしてしまう」気性はもう改善されなそう。そうなるとベスト条件は2000mの大阪杯と天皇賞・秋になるのだが、今年の天皇賞・秋のようにレース上がり:33秒6のトップスピードが問われる展開では走れない。参考記録だが、前走のジャパンカップでは、1800m通過1.45.2、2000m通過1.57.5のラップを刻める馬。角居先生のインタビュー記事以外では今回で引退という報道はなかったので、もし現役続行で大阪杯出走となるなら相手候補には入れたい1頭。

13着 バビット:△

自分の競馬はできたので、現状2000m以上で一線級とやるには能力も足りなかったかなと。また冷静に見ればセントライト記念のパフォーマンスは全く高くないので、個人的には距離が長いといった印象。ベストはラジオNIKKEI賞のように前半からガツガツ飛ばして、基礎スピードを活かした逃げができる条件(小回り2000m以下?)だと思うので、小倉大賞典や中山記念、夏のローカルなどに出てくるなら面白い。


最後まで見ていただき、ありがとうございます。個人的な話では有馬記念は超苦手レースでして、これで馬券を買い始めてから6年連続ハズレ。来年こそは何としても当てたいですね。

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エピファさん@競馬予想
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