“無駄に引っ張ること”
悩める愛馬、リーディングパートについてです。
見るからに非力なトモにも関わらず、マーフィー騎手の好エスコートで未勝利戦を快勝したのが昨年の1月。
その後は、体ができていないため、休んでは走り、休んでは走り。
それ自体は、やむを得ないというか、むしろ成長を促す意味で良いことだと思うのですが、なぜか陣営が控えるケイバを覚えさせようとし続けています。。。
「一度逃げてしまうと、楽を覚えて、逃げてバテてオシマイの馬になってしまう可能性がある」。ずいぶん昔にこんなことを聞いたことがあります。
リーディングパートは、いつだって(ものすごく調子が良くなかったレースを除いて)前進気鋭がとても強い馬です。
それを「引っかかった」として、無理矢理抑え込み、直線に向く頃には「もういいや」もしくは「追っても届かない」というレースが続きました。
なんで行きたがるのを抑え込まなきゃいけないんだろう。ハナにいけば落ち着くかもしれないし、もっといえば、そのペースがこの馬には一番合っているのかもしれない(較べるのもおこがましいですがSスズカのように)
そういう風には考えられないんでしょうか。
偶然にも今週の佐藤哲三さんのコラムで「“無駄に引っ張ること”をしない藤懸貴志騎手の好騎乗」とありました。
無駄に引っ張ってるようにしか見えないんですよ。
距離に関しても、いろんな可能性を探ることもない。
馬の一生もどんな人に巡り会えるかで大きく変わるものなんだなぁと改めて感じました。
でもまだ現役生活はあと1年半以上も残されています。なんとか、あらゆる可能性にチャレンジしてもらいたいと思います。
型にはめないで。常識にとらわれないで。この馬のベストの形を見つけられれば、それに優る喜びはないでしょう。
※写真や文章については、キャロットクラブ様より許可をもらって転載しています。