発達凸凹Sくんの場合
お騒がせなオミクロンさんに好かれてしまい、発熱3日。
熱も下がり、元気になってきましたが、
まだ出勤はできず。
仕事ができない申し訳なさは計り知れないけれど、
それ以上に、この期間、支援級を安心して任せられる
先生方がいることに、感謝でいっぱいデス!
自宅療養中にもできること、と思って、支援級の生徒に
ついて1人ずつこの1年間を振り返ってみてるんですけどね。
まずはSくんの場合。
氷山モデルで考えます。
(海面に浮いて見えるのは氷山の一角。海面下にどんな氷山があるのかなと想像するってことです。はい。)
氷山の見えている一角は?
■できるところ・いいところ
・やりたい課題、できる課題には積極的に手をあげて取り組める
・自分よりも年下やできない子には優しく声をかけられる
・自分ができることを人に教えてあげるのが好き
■気になるところ
・できないことや難しいことには「そんなんやる奴バカじゃん」と言って手を付けない
・思い通りにならないことがあると他害(モノや人にあたってしまうこと)してしまう
・嫌な言葉や暴力的な言葉がすぐに出てしまう。
・授業中に先生や友達の発言を無視して、自分のことばかり話してしまう。
氷山の下に隠れているところは?
・できることを認めてほしい(のかな?)
・できることを褒められて育ってきた(のかな?)
・人に教えて相手から感謝されるのが嬉しい(のかな?)
・人に教えていることを褒められてきた(のかな?)
・できない時に「お前、できないの?馬鹿じゃん」と言われたことがある(のかな?)
・思い通りにならない時のクールダウンの方法を知らない(のかな?)
・嫌な言葉や暴力的な言葉を日常でたくさん聞いてきた(のかな?)
・自分を認めてもらうことに精一杯で誰かの発言を聞く余裕がない(のかな?)
■支援級の先生みんなで実践したこと
・「できたら褒める」をやめる
→できるできないに関係なくチャレンジしたことを賞賛する
・「やればできるよ」をやめる
→「できなくたっていいんだよ」
→「一緒にやってみよう!」
・いい言葉をシャワーのように浴びせる(聞かせる)
→いいね!そこに気づいたか!ありがとう!助かるよ!まじサンキュ!
Sくんがいてくれて嬉しい!幸せだね〜!楽しいね!Sくん好きだわ〜!
一緒にやろう!十分、十分!ナイストライ!ナイスチャレンジ!
・気持ちの落ち付け方を一緒に考えて実践
→他害になりそうな時に、廊下にとにかく連れ出し
→イライラするまでの流れをSくんと確認してしながら
紙にメモして(視覚的支援)
→イライラを共有し
→今後の流れを一緒にフローチャートにして
→Sくんにどの行動を取りたいか決めてもらい
→一緒に行動に移す
・友達の発言を聞けた瞬間
→「よく聞いてるね!発言している方も嬉しいよ!」
そんな感じで、もうすぐ1年経ちます。
いやあ、他害もほぼなくなって本当に落ち着きましたよ!!
そしてとにかくいい顔するようになりました!
もう、こんなかわいい顔するんかいっ!!ってくらいに!
嬉しいですよね。
愛される子になってきたなーって。
誰だって、もともとは愛されてるんですけどね。
でも、なんか愛され方を忘れちゃうというか、
忘れさせられちゃうというか。
発達凸凹のある子の中に、そういう子がいるんです。
発達凸凹があるから、自分だけでは修正していくのが難しいんです。
たくさんの人から上手に愛されてほしいんですよ。そしたら人を信じられる人に育つから。
私たちの仕事って、本当にやりがいあるわーー。
そのままの君で、ちゃんと愛されるよってことに
みんな気付けーーーー!
気付かないなら、気付かせてやるぞーーーー!
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