はじめに
黙示録には、バビロン、ソドム、エジプトという町の名が出てきます。
これが何を意味するのかを、私たちは確実に悟らなければなりません。
とても重要なことですから、ご一緒に確認していきましょう。
大いなる都バビロン
黙示録は、背教した教会を「淫婦」「大いなる都」「バビロン」と呼び、
残りの教会を「聖徒」「聖なる都」「エルサレム」と呼びます。
言うまでもありませんが、私たちは聖なる都エルサレムに属さなければなりません。大いなる都バビロンに属するなら、激しい神の怒りを受けることになるからです。
もともとは同じ存在だった
バビロン、ソドム、エジプト、そしてエルサレム。
これらは、もともと同じ存在であったことが示唆されています。
主が十字架につけられた都といえば、エルサレムです。
その都が、あろうことか、ソドム、エジプト、そして大いなる都バビロンにたとえられているのです。
これらの町の名が使われたのには、どのような理由があるのでしょうか。
バビロン、ソドム、エジプトの意味
バビロンとは、繁栄の象徴です。
本来、教会とは、「誰でも私について来たいと思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負って従って来なさい」という呼びかけに、応答した人たちのことです。
ところが私たちは、主の呼びかけに応答してもいないのに、教会を名乗ってはいないでしょうか。
そうして、「自分たちは王族であり、花嫁である」と言って、世の贅沢にふけってはいないでしょうか。
私たちがバビロンと呼ばれるのは、このためです。
次にエジプトですが、これは偶像礼拝の象徴です。
これは貪欲のことでもあると教えられています。
かつてエジプトから救い出された人々は、この罪を犯しました。
主に救い出されておきながら、彼らの心はエジプトに戻ってしまったのです。
私たちも同じです。主に救い出されておきながら、世のことを慕うなら、それは不貞であり、反逆だと聖書は教えます。
私たちがエジプトと呼ばれるのは、これが理由です。
またソドムとは、不品行の象徴です。
不品行や同性愛に対し、毅然とした態度をとらず、世に同調して、悔い改めの機会を奪った罪、それがソドムと呼ばれる理由です。
三つの町の共通点
バビロン、ソドム、エジプトには、共通点があります。
大切なことですので、しっかりと覚えてください。
その共通点とは「脱出」です。
いずれの町からも、主は神の民を脱出させたのです。
ソドムからの脱出は、次のように書かれています。
これはイエス様の教えともつながっています。
またエジプトからの脱出は、次のように書かれています。
民はエジプトから脱出し、山へ逃れました。
またバビロンからの脱出は、次のように書かれています。
地を酔わせる酒。これはそのまま大淫婦バビロンの描写として使われています。
ここから脱出するようにと、黙示録は警告しています。
これこそが、黙示録の伝えたいメッセージです。
バビロンから脱出して、命を得よ。
私たちがその都の中にいるからこそ、こう警告されているのです。
バビロンに捕囚された理由
神の民イスラエルは、どうしてバビロンに捕囚されたのでしょうか。
ダニエルは次のように言っています。
罪を犯し、背いて、神の戒めから離れたこと、それがバビロンに捕囚された理由です。
山へ逃げよ
私たちはどのようにして山へ逃げるのでしょうか。
どうやって、命を救うのでしょうか。
十戒を受け取ることです。
神の前にへりくだり、すべての罪を悔い改めるなら、私たちは心に律法が書きつけられ、神との契約者になれるのです。
ここに「安息日」という言葉が出て来ることに、驚いてはいけません。
これはイスラエルの出現より遥か前に、神によって定められたことです。
この聖別された日を、私たちはあまりにも侮ってきました。
そのことを、悔い改めるときが来たのです。
今、神の聖別を、畏れをもって取り扱わねばなりません。
「私はそうは思わない」という言葉は、神の前に何の意味もなしません。
この聖別が、創造のときから、全人類に向けて示されたことは、誰の目にも明らかです。これに逆らうことから、私たちの不従順は始まったのです。
もう、心を頑にせず、初めの愛を取り戻しましょう。
おわりに
バビロン、ソドム、エジプト。
これらの町の名は、教会の罪を思い起こさせるために書かれたのです。
神の戒めを離れたせいで、私たちは再びバビロンに捕囚されています。
そこから脱出しなければなりません。
山へ逃げるときは、とっくに来ていたのです。
このブログを鵜呑みにする必要はありません。
ただ聖書に何と書いてあるか、それだけを幼子のように読み取ってください。
そのような人だけが、狭い門から入ることができます。
人から聞いた教えや、自分勝手な思いを捨て、聖書に立ち返りましょう。
正しいのは、いつだって聖書だからです。
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