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4・JR九州の株主総会で話した内容(運賃値上げで増便・有人駅化など品質向上+沿線自治体と連携し「お団子と串」の取り組みを)

はじめに

「株主総会で話した内容」の第4弾です。JR九州が大幅な減便を行ない、(残念ながら悪い意味で)話題になってしまった年です。2018年。

話した内容

この年は二つの内容を話すことが出来ました。

一つ目は

鉄道事業において近年は駅の無人化・減便・特急のワンマン化など、費用を削る鉄道運営に傾いています。そうではなく収入を増やして、無人駅の再度有人化、ネット予約受け取り駅の拡大、列車本数増加や高速化、特急の車掌乗務など「 利便性を向上させる 」運営方針にしてほしいです。

そのための資金として、運賃の値上げもして良いと思います。

例えば普通運賃や割引率の高い通学定期、一部の企画乗車券などをです。ですが、単に値上げするだけだと更に反発を招く恐れもありますので、

「公共交通クーポン」

という考え方を社会に提案することも併せて行なって頂けませんか。
これは、交通機関への補助金を交通会社ではなく交通機関を利用する私たち国民に配る方式の交通補助金の考え方です。

鉄道事業・路線の維持と活性化のため、運賃値上げと公共交通クーポンの考え方を提案します。

二つ目の内容は

富山市では「お団子と串」と称する都市・交通政策を行なっているそうです。これは駅の周辺に、住宅・商店・公共施設など生活に必要な施設を集めることで行政費用の効率化を図り、その手段としても鉄軌道等の公共交通機関を活性化・活用する考えに基づいた取り組みです。

鉄道会社側からも沿線自治体に働きかけ連携し、駅周辺に様々な施設を集約する取り組みを進めることで鉄道路線・鉄道事業の経営改善及び安定化を図ってほしいです。

注:当時使った原稿のWordデータを無くしてしまったため
覚えている範囲で株主総会当時に話した内容を再現しました


追記事項等

運賃の値上げについて
これはあくまでも、増速増便・無人駅の有人駅化など、鉄道の品質を向上し積極策によって売り上げや乗車人数・輸送密度等を増やすための方法案の一つです。値上げしたお金を積極策に使う。
なお、
割高感を感じさせない営業施策として
・ICカード(または今後普及する電子的決済手段)支払いを全路線で対応した上で、ポイント付与または額面割引を行なう形で「擬似的な回数券」サービスを提供
・上記電子的決済を用いた「擬似的な一日乗車券」の取り組み
→客が任意に決めた区間内において一日一定金額以上の利用でその日の運賃引き去りを止めることで行なう。例:A駅ーB駅300円区間の場合、例えば750円分の利用でその日の運賃引き去りを止める
などを考えました。


「公共交通クーポン」について
この考えは以下の書籍から知りました。

鉄道は地球を救う 126ページ
日本経済評論社 著者:上岡 直見 ISBN4-8188-0442-8

尚、
以下の書籍にも公共交通クーポンとほぼ同様の概念がありました。

満員電車がなくなる日改訂版 153ページ
戎光祥出版 著者:阿部 等 ISBN978-4-86403-224-7


「お団子と串」の都市・交通政策について
この「お団子と串」の政策はおそらく自治体が主体となって行なう物事だと思われます。ですが、鉄道事業者のほうからも、そういう取り組みの構想を沿線自治体に持ちかけられないものか、あるいはそういう構想を持って鉄道事業の維持活性化に取り組めないものか
と思い、こういう発言をしました。

郊外的な道路沿いに各種施設が拡散されてしまうのが改まり、駅周辺に必要な施設が集まっていく。そうなれば自家用車を使えなくても生活できる(生活しやすくなる)のに、ということを素人感覚でも抱き続けてきました。

おわりに

あえて株主総会で発言した内容を公開しているのは、鉄道の衰退傾向を少しでも止め、好循環に転換してほしいという想いがあるからです。鉄道(及び公共交通機関全体)の再活用で全国的に自家用車を保有できなくても生活できる地域を増やし、経済的問題や万が一交通事故を起こしてしまった時でも生活しやすい交通体系になってほしい。以前の記事にも書いたかもしれませんが、近距離から長距離まで幅広く「交通権」を確保したい。

「株主総会で話した内容」シリーズでは
どうして株式保有をし、株主総会でこんな発言をし、そしてそれをわざわざネットで公開までするのか、
という理由も合わせて書き出してみました。

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