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日本は泥臭い新型リベラルによって分断される

れいわ新選組についてどう思う?

選挙の話、といっても尾立氏の話ではありません。れいわ新選組についてどう思うかを何人かから尋ねられたので、自分なりの考えをまとめてみようと思いました。主に、なぜ彼らは当選できたのか、という話です。

選挙戦術というテクニカルな話は分からないので、日本全体で起こっている(ように見える)ことを書いてみます。政治に興味のない方でも楽しめるように配慮してありますので、少々長いですけど読んでみてください。


改憲論議を逃げたらいかんよな。玉木、動きます

国民民主党の玉木代表が安倍総理に対し「我々は間違ってた。改憲議論に乗るよ!」と呼びかけました。リベラルはこれに対して一斉に抗議。野党統一候補を立てた協定は何だったのかと炎上しています。

玉木氏は「私は生まれ変わった。われわれとしても憲法改正議論を進めていくし、首相にもぶつける」と強調。「組織として一つの考えをまとめ、最終的には党首と党首として話をしたい」と語り、党見解をまとめた上で、首相に会談を求める方針を示した。

玉木雄一郎は元々は自民党議員の秘書。改憲に前向きですし、民主系でいえば野田佳彦、前原誠司、原口一博、松原仁ら右派と話の合う人。獣医師会から献金を受けており、加計学園問題では率先して獣医師会側に立ったためネトウヨからは評判悪いですけどね。


国民民主党が負けなかった理由

国民民主党はUIゼンセンという労働組合の支援を受けています。そしてUIゼンセンにはパチンコホールがいくつも加盟している。なのに玉木雄一郎はパチンコ批判を行いました。個人的には敵です。

ただ、100万円の献金で獣医師会をフォローし続けたり、党勢拡大方法を有権者に相談したり、突然アムロの格好をしたりと、まあ素直な人なんだろうなとは伝わります。

持ち前の小物感と一生懸命さは伝わる。それって今の時代にマッチしてるんですよ。等身大の頑張りって感じで。

持ち前の素直さと頭の良さで党内をまとめつつ、風見鶏議員の離脱はあえて引き止めず、小沢一郎から選挙戦術を学んだ。

今回の参院選でも表向きな議席は減らしましたけど、今後の無所属議員による会派入りを含めれば現有議席を確保した。これにより党内や支持者の間に「玉木やるやんけ」という感覚が広まった。これを確認した上で改憲の意思を示しました。

改憲勢力が2/3を割ったこのタイミングは絶妙。自分たちの8議席が8議席以上の力を持つ。ひょっとすると、9月に予定されている内閣改造で大臣のポストを獲得するかもしれません。

国民民主党は戦後初めて「反省できるリベラル」というポジション、泥臭く生きるポジションを取ったのです。

本来ならば政策協定を結んだ立憲民主党は強く抗議すべきですけど、今回の選挙で立憲は757万票。民進党として戦った前回は1175万票ですから、大惨敗です。分裂した国民民主党を足して勘定する人もいますけど、上述のように改憲容認へ回ったとなると、立憲との安易な足し算はできません。

ここで覚えておいてほしいのは「泥臭さ」と「目線の低さ」です。

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