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【7月4本目】ああ、こうしてパチンコ依存になるのかと、身をもって知った話
母の終末期介護は続いています。6月上旬に退院し、訪問医からは「年は越せません。東京五輪の開幕を目指しましょう。まあ、開幕できるかは分かりませんがw」と言われまして。それ笑えないよ笑ったけど。
寝たきりになってからのキツさはなかなかのもので。ブログにも書きましたが、シーツや尻を汚す液状の大便を前にし、悪臭が脳を貫いた瞬間、親への愛情も感謝も瞬間的に吹き飛びます。
うちの場合は介護期間が短く、1ヶ月ほどで会話も成立しなくなったため、逆に幸いした。もしも「早く拭いて!臭いから!」なんて叱責されたら、感情の堤防は簡単に越水・決壊してしまうと思う。
やりたい仕事も書きたい原稿も、全て手を付けられない。もしも妹が逃げ出したら僕はもう対応できないし、逆もまたそうでしょう。喧嘩もする独身兄妹なれど、今後、母の介護をしたことが絆となるような気もします。
今まさにこの原稿を母の部屋で書いているわけですが、ノーモーションで嘔吐するんですよ。黒い吐瀉物。独特な臭いで、洗濯しても色が落ちない。これ、血液なんだそうです。
血液が血管から消化器系へ滲み出て、酸化して黒くなる。水分を取ると血管からの漏出は増え、嘔吐も増え、余計に苦しくなる。当然、口から飲んでも吐く。
ここからは点滴で投じる水分を減らし(昨日の時点で生命維持ギリギリだった)、ゆっくりと死を迎えるそうです。
そんなわけで、最近は一日中、タオルやシーツの洗濯、体温測定、血圧測定、酸素飽和度測定、大便処理、尿処理、吐瀉物処理、点滴管理、痛み止めの貼り替え、寝返り補助、服の着替えなどをやってます。妹との引き継ぎ時間を利用し、買い物へ行き、料理を作り、風呂へ入り、寝る。
当初は、母の介護をしながら原稿を書けると思ったんだよ。
スキマ時間を執筆にあてればいいじゃんと。
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