絶望のお話
きっと夜は寂しさを連れてくる。
暗闇は好きだけれど、みんなの不安をかき集めたみたいな色をしていてたまに怖く感じる。
絶望を感じる時は、決まっていつもより心が外側にあるというか、皮膚や骨で守られた大事な心臓が、とっくに私の体の外に出てきて直接攻撃されているような、そんな感覚になる。
私が我慢をすれば、またいつも通り時間は過ぎてゆく。
そう思った時に、ああ、壊れてるなと思った。
いつ死ぬのかは分からないけれど、我慢を続けて生きていくなんて無理に決まっている。ならば消えてしまえばいいと、その繰り返し。
どこに行っても、何を見ても、誰と話しても、その張り詰めた我慢が溶けていくことはきっとない。
今の自分に何が必要なのかさっぱり分からぬまま。
こんな文章を残す意味は無いのだけれど、無いのだけれど。