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Tele「箱庭の灯」in 日本武道館
7ヶ月前からずっっっと待ってたTele、日本武道館。
彼が日本武道館でワンマンライブをやるという情報を見た瞬間、これは絶対に会いに行かなくちゃと、即チケットを応募した。
「箱庭療法」
砂の入った箱の中におもちゃを置いていく、そうすることでその人の心の状態が分かる心理療法。
自分の箱庭には何があるのか。
真っ暗な箱庭の中に、ただひたすらに続く砂漠のような箱庭の中に、自分なら何を入れるだろう。その中の「灯り」は自分にとって何なのか。
「僕は音楽というもので箱庭を作っている気がするんです。一曲一曲作っては箱庭に置いて、そしてそれを皆さんが見ている。でもずっとずっと暗闇だったんです。何もないような暗闇。
でも、箱庭の真ん中に常にいるのは自分自身なんだ。
地図でもカーナビでも中心にあるのはずっと自分で、
どんな広い箱庭でも自分自身が真ん中なんだ。
だから自分自身がその箱庭の灯なんじゃないかってことに最近少し気づいてきたんです。」
探しても探しても見つからなかった灯りが自分だとしたら。
真ん中にぽつんと立っている自分自身のことを少しは信じてみてもいいのかもしれない。
ステージを裸足で駆け回って、時に苦しそうに時に狂ったように時に満面の笑みを浮かべながら歌う谷口喜多朗は、本当に唯一無二だと思った。彼のかき鳴らしたギターの音は、とてつもない力を乗せて、地面を這って、稲妻のように私たちの心臓に届いた。
音楽の力を信じてるから
音楽に救われ続けるんだと思う。
それくらいしか信じられるものがないから
自分にとっての大事なものだから
ちゃんと箱庭に入れておきたいんだと思う。
きっとこれからも
彼の箱庭を覗いて、彼の箱庭にお邪魔して
どんどん大きくなる彼の箱庭に救われるんだと思う。
久しぶりにこんな気持ちになったな。
小さい頃に戻った気持ち。自由だ。