会社で実践!DX(デジタルトランスフォーメーション)
こんにちは。
世間で騒がれていたDX(デジタルトランスフォーメーション)、達成しないままに下火になりそうな勢いですが、皆様の会社ではどうでしょうか?
達成できていますか?
うちの会社では、というか福祉業界全体では、まずDXの仕方が分からない。もしくは、したいし案があるけどお金がない。とか、介護記録ソフトなどの導入だけで終わっている。など、他の職種よりデジタル化そのものが遅れています。
中途半端に始めてしまって着地点が見つからず、業務がふえているところもあると聞きます。
会社でDX(デジタルトランスフォーメーション)を運用するには、計画的かつ段階的に進めることが大切です。
以下、具体的な手順を段階的に説明します。
1. DXの目的を明確にする
まず、なぜDXを進めるのか、その目的を会社全体で共有することが大事です。
DXの目標は、企業によって異なります。
例えば、業務効率の向上、コスト削減、顧客満足度の向上、新規ビジネスモデルの構築などが考えられます。
経営陣がDXの目的を明確に示すことで、従業員がDXの必要性や意義を理解しやすくなります。
まず、ここで皆こけてます。
経営陣だけが理解していたり、そもそも経営陣がDXという言葉に踊らされ、流行だから始めよう!的な勢いで進め、それに振り回される従業員ってな感じです。
そんなことじゃ、いつまでたっても成功しません。
出来ていてもデジタイゼーションまでで、単にデジタル化して満足している状態です。
デジタライゼーションまでできて初めて、DXと言えるのに・・・です。
デジタライゼーションとは、デジタル技術を活用することで自社のビジネスモデルを変革することで新たな事業価値や顧客体験を生み出すことです。
皆さんも身に覚えありませんか?
ちなみに、我が社は9月から始まって3か月目ですが、デジタイゼーションすら怪しいです(笑)
すでにデジタル化して満足して、余分な仕事が増えそうな予感すらしています。(実際、パソコンのデータ1つで事足りそうなことを3つぐらい増やしておられます。)
2. デジタル化の進展
DXは会社全体の変革ですが、最初は特定の配置や業務から始めるとスムーズです。
例えば、顧客管理や営業支援、製造ラインの効率化など、課題が多い配置や業務を選びましょう。
DXの効果を実感しやすく、他の配置への展開もスムーズに進みます。
顧客管理や営業支援にはSalesforceやkintoneなどで行うと一元管理できてスムーズです。
現場業務の効率化にはGEMBA Noteというアプリもあります。
営業~生産~納品までにかかるトータルリードタイムの短縮につながり、情報の報告漏れも防げます。
ですが、多少なりともお金がかかります。
個人で支払うには多額ですが、会社で払うには安い(と、思ってる)ので会社に頼んでみましょう。
これも我が社の繁栄のためですよ的な売り文句で行けると思います。
3. チームを編成する
DXのプロジェクトを進めるには、専任のチームが必要です。
ITやデータ分析の専門家、現場を理解する従業員などでチームを編成し、DXの責任者(リーダー)を任命しましょう。
このリーダーがプロジェクトを推進し、関係者との連携を担います。
また、経営陣も定期的に進捗を確認し、体制を整えることが重要です。
4. 必要なデジタル技術やツールを導入する
DXを実現するには、目標に合わせたデジタルツールやシステムの導入が必要です。
たとえば、データを一元管理できるクラウドシステム(Azure,GCP,AWS、Salesforce)や、業務を自動化するためのAI・RPA(Robotic Process Automationの略)ツールなどもよく使われます。
RPAではWinActorが有名ですね。NTTで生まれた国産のRPAです。
他には、UiPathやPower Automate(Microsoft)などがあります。
Power Automate(Microsoft)にいたっては、Word・Excel・Outlook・SharePoint・Teamsなどの同じMicrosoft製品とスムーズに連携できる点も大きな特徴です。
高度なプログラミングスキルがなくても、直感的な操作で使いやすいノーコード・ローコードツールが最近は増えました。
IT知識なしでも、ある程度は使えます。
また、導入前にはツールのコストと効果をよく検討し、無駄のない検討を行うことが大切です。
5. データ活用を推進する
データはDXの中心です。
まずは、社内にあるデータを収集し、整理することから始めましょう。
その上で、データを分析して、業務の改善や顧客への提案に利用します。
例えば、顧客の購入履歴を分析してパーソナライズド・マーケティングを行うなどです。
6. 社員の教育と意識改革を行う
DXは技術の導入だけでなく、社員の意識改革も重要です。
新しい技術を使いこなせるようにするため、社員への教育は欠かせません。
例えば、データの扱い方や分析の基礎、デジタルツールの使用方法などです。
講習費用の手当てや資格取得手当などを導入し勉強しやすい環境を作りましょう。社内研修もありだと思います。
また、DXの意義や目標を定期的に共有し、従業員が協力して取り組むシステムを作り出すことが重要です。
7. 小さな成功を積み重ねる
DXは一度にすべてを変えるのではなく、小さなプロジェクトで成功事例を積み重ねていくことが大切です。
同様に、営業チームでDXのツールを使って商談管理を効率化する、製造部門でIoTを活用して設備の稼働率を上げるといった、小さな成功体験を作りましょう。
8. PDCAサイクルを回す
DXは一度で完了するものではなく、継続的な改善が必要です。
PDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを活用し、DXの取り組みを定期的に見直しましょう。
効果を測定し、必要に応じて改善や技術の導入を検討します。
PDCAサイクルを整えることで、DXの効果をさらに高めていくことができます。
まとめ
会社でDXを運用するには、目標設定から始まり、段階的な導入と社内体制の整備が必要です。
小さな成功を積み重ね、PDCAサイクルを回しつつ、会社全体でデジタル技術の成功を感じられるようにしましょう。
技術だけでなく、社員の意識も大きく変えることで、DXはさらなる効果を発揮します。