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緋天山の紅狸奴天狗炎焔坊〜子守天狗はいつも大忙し〜

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瑛士☆松本が書く一次創作小説です 【緋天山の紅狸奴天狗 炎焔坊〜子守天狗はいつも大忙し〜】主人公 大天狗の妖怪 炎焔坊と人間の少年 源夏巳の物語をこっそり覗いてみよう!
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記事一覧

【小説】「檜風呂と新しい部屋」07

ちゃぽーん(水滴の落ちる音) 夏巳は木製の広い浴槽の湯につかりながら、邸宅へ来るまでのいろ…

瑛士☆松本
2か月前

【小説】「緋天山陽焔寺」06

夏夜子と夏巳は目的地である 山寺。【緋天山 陽焔寺】の登山口に辿り着くと、空には輝く星と白…

瑛士☆松本
4か月前
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【小説】「いちごミルクのかき氷」05

「はい。どうぞ 」 店の奥へ入って行ったお婆さんが夏巳や夏夜子のいる場所に戻ってくると、冷…

瑛士☆松本
4か月前
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【小説】「風鈴の音」04

夏夜子は慌てて車でトンネルを突っ走り抜けた。 トンネルを抜けた先に見えるのは、広い青空と…

瑛士☆松本
4か月前

【小説】「母と二人で」03

ガチャッと玄関のドアを開けて外へ出ると空は嫌になるくらいの晴天。絶好の旅立ち日和だ。 ​…

瑛士☆松本
6か月前

【小説】「夢の中の夢の出来事」02

「ここは……どこだろう?」 ​ 何の音もしない真っ暗闇の中で、夏巳がパチっと目を開くとー…

瑛士☆松本
6か月前

【小説】 「夏の始まり雨上がりの朝」01

​──午前五時。季節は夏のはじまり。雨上がりのまだ静かな街並みからは、小さな鳥たちのさえずりだけが聞こえる。 ​様々な家が立ち並ぶ、華やかな住宅街に一棟の古いマンションがある。 ​その七階建てマンションの一室は、ベランダの掃き出し窓が開けっぱなしになっていてカーテンもかけられていない。 ​部屋の中には一人の子供が床に敷いてある布団に寝そべり、タオルケットシーツに包まりながらシーツから頭だけを出してボーっと天井を見つめていた。 ベージュピンクのような明るい茶髪に、カモメ

【小説】 「遠い記憶」00

深い深い静かな山の奥深く── ​冷たい小川が流れていく大木の下で、複雑に絡み合い地面から…

瑛士☆松本
6か月前
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