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白雪姫と南の森の仲間たち、とパンダ Vol.2

-南の森の仲間たちは、西の白雪姫に連れられて、樹樹なシンデレラに会いにいく-

第2章 「経営指針書」

バサバサバサっ

けほっ、けほっ、けほっ

白雪姫はホコリをすって、咳きこんでしまいました。

「経営指針書、どこにしまったかな」

白雪姫は、うずたかく積み上がった本と書類の山から、
経営指針書を探しだそうとしていました。
数年前に作ったきり、どこに置いたか分かりません。

「だって、あれがないと、更新の会には参加できない。
大切にしまっておいたと思うんだけど...」

昨日、ぱんちゃんが南の森のメエちゃんにつないでくれて、
さっそく更新の会に参加申し込みをしました。

メエちゃんは、とっても気さくな人でした。
初めての電話で
「おっす!白雪ちゃん
ぱんちゃんに聞いてるよ!
南の森では、大歓迎!
前作った経営指針書もってきてね。
課題については、また連絡するからね」
と、とっても優しく話してくれました。

白雪姫の心は、ほわん、とあたたかくなりました。

ぜったい、ぜったい、更新の会に参加したくなりました。

メエちゃんは、南の森のお世話係で、
お家の困りごとを解決するお仕事をしています。
古くなった台所やお風呂を新しくしたり、壊れた場所を修理したり。
お部屋の模様替えのお手伝いをすることもあるそうです。

とっても大切で、魅力的なお仕事だと思いました。
白雪姫も、お家の困りごとがたくさんあるからです。

「メエちゃんのようなお仕事もいいなぁ。
きっと困っている人を沢山助けてあげて、
笑顔にしているんだろうなぁ」

白雪姫は、考えごとに夢中になってしまい、
経営指針書を探す手が止まっていました。

「グゥぅぅ」
お腹の音が大きくなりました。
そろそろ、お昼ごはんの時間です。

附録 メエちゃんのモデル

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