石川県の地震の影響やvTuberのコンサートが楽しかったことなど
元旦に起きた能登半島を中心とする地震で、私の持っている金沢の町家にもそれなりの影響があって(どこかでまた書くのだけど、ご近所さんも巻き込んでの話なのであまり気軽にインターネットに乗せる気になれない案件)、それ以上に能登半島の被害の状況をニュースなどで見ているうちに1月も14日になってしまった!!
年末年始は3週間近く仕事を休んでいた。小松に行ってみたり、ひたすら寝たり、掃除をしたり、子供に言わなくてもいいことを言ってしまったり、絵を描いたりして過ごした。それでnoteとの付き合い方も振り返っていたのだけど、毎日感じたことを少しずつでも書き出しておくというのは精神衛生上とても良いのと、文章にしようと思うとぼんやりした考えが少しだけクリアになるのでそのためだけに2024年もちょっとずつ書き留めておこうというのが年始の表明。
仕事始めのこの一週間で、3つのLIVEに行った。普段はそんなに音楽鑑賞をするわけじゃないのでこの密度はたまたまというか、冬眠明けで急に活動的になった感じ。簡単な記録と感想メモ。
知り合いのボサノバ弾き語り@渋谷のとある音楽バー
キタニタツヤがかっこよくて歌がうまいのに頭の中がおかしそうだというのはもうだいぶ前から気がついているのだけど、生でみるのは初めて。前にも書いたけど、キタニタツヤを好きになったのは、昨年の夏にリリースされた摘果というミュージックビデオ(?)がきっかけ。何回見てもクレイジーで、こんなものを何人もの大人が承認を通してリリースしたんだと思うと私のささやかな世界への信頼が回復する。
生でみるキタニさんはしなやかで色っぽくてもう直視できないレベル。非常に良いものを見せていただきました。お腹いっぱいなのでしばらくはもういいです、画面越しに応援しております。
二つ目のvTuberは目から鱗だった。vTuberのコンサートってどうやるの?ステージにvTuberが出るとかあり得るの、それで楽しいの?といった基本的な疑問が頭に浮かびながら行ってみたら、ステージも映像も人間も(ストリングスの演奏など生身の人間もステージにいる)素晴らしかった。歌詞も、愛だ恋だを超えて宇宙や孤独を歌うし、全く想定していなかったインテリジェントな世界。観客全体もIQが高そうに見えてくる。神椿というクリエイティブ集団と、カンザキオリさんていうプロデューサーと、vTuberの中で歌っているやたら歌の上手い人たちが組み合わさるとこんなものが作れちゃうのか!!とすごく興奮して、雪の中を行ってよかった。百聞は一見に如かずってvTuberのコンサートのためにあるのでぜひみなさん足を運ばれたい。
ちなみにどうでもいいことだけど、どんなコンサートより、観客の踊りの一体感が高かった。アキバ ダンス とかで検索すると見ることができる「オイ!オイ!」と掛け声をかけながら踊るアリーナの皆さんは、非常にキビキビとした切れ味でございました。
そして三つ目は、知り合い・友人のボサノバ弾き語りライブ。これは渋谷の小さなバーで行われて、とっても至近距離で友人が歌うのを聴いてきた。実を言うと音楽との関わり方っていう意味ではこれが理想形かも。いや、本当を言えば自宅のソファに座っているところを目の前で歌ってもらいたいくらいなんだけど、現実的に可能な範囲での理想的な状況だった。マイクもあるけど肉声の振動まで伝わってきて温まる。
全然知らなかったのだけど、ボサノバってブラジルではあまり今は聞かれていないのですね。「むしろ日本での方が聞かれているくらいかも」、と彼は行っていた。だとすると、ブラジル人が日本に来てドトールでボサノバがかかっているのを聴いたら、まるでそれは私たちがブラジルの定食屋に行って演歌が流れていてびっくりする、みたいな感覚なのかもしれない。そういえばこないだロンドンオフィスにいるトルコ人の同僚が「竹内まりやサイコー」って言っていたのを思い出す。どこに何が飛び火するかなんてわからない。
ということで、音楽比率高めの第一週終わり。特にvTuberに感動したので、食わず嫌いよりつまみ食い、が今週の学び。いつかあのオタ芸みたいなダンスを私もできるようにこっそり練習する。