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ウィズコロナ時代では何が変わるか?(2)企業のあり方

前回、働き方に関する記事では、これから一人ひとりは「自宅や地域でのテレワークが中心になり」、「勤務時間は減り」、「複業を推進する」のではないかと書いた。

つまり、企業から見ると、社員は分散する方向だ。普通に考えるとエンゲージメント(企業と個人のつながり)は低下する。
そういう流れになるからこそ、エンゲージメント(企業と個人のつながり)を高められる企業だけが、残っていくことになるだろう。

そして、そういう企業であるための、大きなポイントは3つだと思う。

1.明確なミッション・ビジョン

分散した社員が何によって企業とつながりたいかというと、一番の求心力はこれしかないと思う。
ミッション・ビジョンの重要性は従来からよく言われていることだが、ウィズコロナの時代には必須だ。企業のミッション・ビジョンと自身のミッション・ビジョンの重なりが感じられない個人は、自ら起業するか、違う組織を求めるようになる。
なお、よくミッション・ビジョンと並べられるバリュー(価値観)はあえて外した。価値観がますます多様になる中では、価値観はバラバラなまま、ただし互いに認め合いながら協働することが大事になると思う。

2.階層の激減、自律した個への権限委譲

そのようなミッション・ビジョンに共感する”自律した個”の集団に、管理のための階層は必要がない。
また、変化が激しく、先が読めない時代であればあるほど、直接情報に触れている人が、すぐに判断することが重要になる。
若くて経験の浅い人に判断できるのか?という声もあるかもしれないが、間違いだと思ったらすぐ判断を変えればいい。また、これからますます重要になるテクノロジーのことになると、デジタルネイティブである若い世代のほうが圧倒的に経験は多い。そういう一人ひとりに判断が任せられるのは自然な流れだと思う。

3.一人ひとりに気づきを促すマネジャー

階層は激減する中でも、ある程度の企業規模があれば、マネジャーが必要とされるのではないかと思う。一人ひとりが自律した存在を目指すとはいえ、人には支えになってくれる存在も必要だ。
ただ、一階層のみで良いし、その機能は管理ではなく、1on1で気づきを促すことだ。マネジャーが話を聴き、受け止め、質問によって気づきを促すことで、個の自律や成長を支援する。それがこれからのマネジャーの役割であり、企業に求められることだと思う。
さらに言うと、この機能はマネジャーという役職ではなく、企業内での出会いの促進によって、一人ひとりにメンターがいる状態を実現できると最高だと思う。


ここまで3つのポイントを書いてきたが、実はもう一つ大きなポイントがある。

それは、1on1だけでは心理的安全性が十分に担保できないということ。
テレワークでありながら、これまでのオフィスでの気軽な会話や、かってのタバコ部屋で行われていた雑談をどう実現するか?
それとも、未来の企業にはそもそも心理的安全性は不要なのか?

この点は、まだ仮説が持てていないので、これから考えていきたい。

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