年収1,000万円vs幸福度が高い人
お久しぶりです!今日からまた再開しまーす!!!🏄♂️🏄♂️🏄♂️
ではさっそく今日紹介するのはこちら。
中々インパクトのある題名でスピリチュアル感あるのかなって感じですが全く正反対です。科学的分析に基づいたお金を使った幸福度の上げ方が沢山書いてあるのでとても面白いです。
まず5つの原則ですが答えを言ってしまうと以下になります。
・経験を買う
・ご褒美を用意する
・時間を買う
・先に支払い後で消費する
・他人に投資する
これらはnoteを利用しているような方々ならば想像に容易いかもしれませんね。例えば、1番上の「経験を買う」。これを理解して頂く為に説得力のある質問を皆様にしてみます。
「今まで生きてきてお金を支払ったものの中で一番印象に残ってるものは何か?」
車、家、はたまた趣味でコレクションしている物など挙げるかたもいると思います。一方で、旅行や結婚式のようなイベントなど所謂「物」でなく「経験」に使ったことが一番印象に残ってる方も多いかと思います。ちなみに僕は旅行ですね。著者によると、家や車の場合でも購入後そこに付随するであろう経験のインパクトが重要だということですね。
経験の中でも、支払ったお金に対して1番幸福度が高くなると言われているのは次の4つの基準を満たすものになります。
1.社会的繋がりを感じられる
2.長期にわたり繰り返し語ることが出来る
3.自分の理想像に密接に結びついている
4.滅多にないチャンスを与えてくれる
こうしてみると、コモデティ化してない経験で他人との会話の話題になり、尚且つ色褪せないような経験が最高ってことですね。ちなみにある研究によると経験は未来に向かって印象が大きくなる(時に盛ったりしますよね笑)のに対して、モノは段々と印象が薄れていく傾向があります。実際、多くのものが劣化して終いに破棄するといったこともあるのではないでしょうか。
こういった表題でよく出るのが通勤時間問題です。東京都心のオフィスに通う為に郊外から電車で40分以上揺られるというのはストレス以外の何物でもありません。リモートワークが普及しつつある今でもまだまだ満員電車は解消しませんね。この問題には実は怖い裏付けがあります。ある研究によると、通勤時間が22分延びる毎に給料が1/3上がらないと幸福度の低下は相殺されないそうです。やばくないですか?年収300万の人の場合、プラス100万上乗せしてもらわないと割りに合わないてことなんです。そういうこともあってかしばしば言われるように、昇給を狙って頑張るよりもオフィスの近くに引っ越した方が楽に幸福度上がるぜって話なんですね。
幸福度を上げるのはお金か時間か
「年収が600-700万に到達するとそれ以上お金による幸福度は上がらない」。こんな話を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。実際、科学的根拠に基づいているらしいです。加えて、アルバイトなどの時間給のような労働条件で働く人に多く見られる共通点があります。ボランティアのような無給の活動に参加しない傾向にあるみたいです。[働いた分=お金がもらえる]ような活動でないとその活動に参加しないんですね。なるほどなーと思っちゃいました。確かに、時間給で働いている時ってとにかくはよ終わらんかなーとか、残業代でチビチビ稼ごーとか考えてました笑。そんな精神状態だと無給の活動に参加する意思なんて湧かないんですよね。
サブスクリプションモデルに見る弊害
今流行りのサブスク。スマホをお持ちであればあらゆるサブスクモデルのサービスを利用出来ちゃいます。このモデルにはメリットがたくさんある為爆発的に普及していますね。諸説がありますが、昔からある「新聞購読」がその起源とされています。いわゆる売り切り型の販売方法とは異なり、購入者が気に入れば継続的にサービスを利用出来ます。大きなメリットの一つはやはりアップデートする側が企業であるということではないでしょうか。継続課金をすることで常に最新のサービスを享受出来るわけですね。しかし、ここには落とし穴があるんです。お気付きの方もいるかと思います。そうなんです。「売り切り」か「継続課金」かがポイントです。サービスによっては継続課金をしてもらわないと損益分岐点を超えないものさえあると聞きます。企業側の視点からすると顧客がサブスク契約している限り利益を確保出来るんですね。ということは契約解除、つまり解約をされることをとにかく避けるよう仕向けるわけです。確かに課金契約はしたけど知らないうちに継続してしまっていたなんて経験ありませんか?それはそんな理由からなんですね。
他人にお金を使うと幸福度が爆上がりする
皆さん、職場の後輩や友人、恋人などにご飯を奢った経験、もしくはプレゼントを贈った経験があると思います。その際、自分自身も嬉しい気持ちになりませんか?特に誰かへのプレゼントを考える時間は自分ごとではないのに高揚感が高まるはずです。何故か?明確な理由は明かされていないのですがこんな研究結果があります。
・社会的活動など繋がりが生まれるような活動を自発的にすると幸福度が高まる
・自分の行動がどれだけのインパクトを与えたのか明確であればあるほど幸福度は高まる
上記の活動や行動は大きく二つに分けられ、お金や時間を他人の為に使うことが幸福度を上げる要素だとされています。ちなみにここで重要なのはあくまで「自主的」であることです。他人から言われたからではなく、自分の意思で考えて行動して上記のような結果を得られると良いということですね。仕事で幸福度を上げられる人もいれば、真逆に苦痛しか感じられずストレスフルになっている人もいるのはこう言った理由からなんですね。
本書は最後にこんな皮肉を述べています。「幸福度を上げようとすると幸福度は下がる」。人が幸福かどうかは相対的に他人の物差しで決まるわけではないということです。あくまで自身でコントロールしていると感じられることが大切なんだと述べています。
いかがだったでしょうか。幸福度と聞くとスピリチュアル的でなんだか怪しく感じますが、沢山の研究考察がなされている概念なんですね。これがわかると今流行りの都心のタワマンへの羨望や港区などの高級住宅街への憧れに疑問が湧いてくるようになるかもしれません。自分は何をしている時が一番幸福度が高まるのか。自分で分析してみるといいかもしれませんね。
参考