【受験化学】 「重問」と「新演習」の立ち位置
主に東大 / 京大受験生に愛用される参考書、「化学の新演習」。
ネット上で調べると、「東大入試でも重要問題集までで十分」
といった声もあれば、「絶対必要」という声もあります。
なぜここまで意見が二極化するのか、これについて考察してみようと思います。
「重要問題集+過去問」が最短ルート
結論から。
東大 / 京大の化学で合格点を取るために行う参考書は、
「重要問題集」までで十分です。
その代わり、過去問は25ヵ年分をしっかりと回すことが前提となります。
イメージとしては過去問が「新演習」の肩代わりをしてくれる感じです。
「重問やっても過去問に太刀打ちできない」
こういった場合によくあるのは、全統記述模試等、標準的な問題は何となく解けるため偏差値が高めに出るが、なぜか共テ模試は苦手、という状態です。
これがなぜ起こるのかを考察してみます。
こういった場合、基礎を抑えないまま、解法暗記に走ってしまっていることが第一に考えられます。
重問を解くにしても、何となく答えがあっていたら丸にしたりしていませんか?
(特にB問題で)途中計算の意味まで理解ながら進められていますか?
これに自信を持って答えられるレベルになっていれば、過去問でも共テでも戦えるはずです。
標準的な問題であれば、重問の問題の数字だけ変えたような出題が少なくないため、教科書レベルの知識が伴っていなくても公式を何となく組み合わせて解けることがあります。
一方で共テや東大・京大では、この「教科書レベルの基礎」が聞かれます。
お決まりパターンが問われる訳ではありません。
とは言いつつも、自分のような飽き性の人間には重問の完成度を上げるためだけに時間を使うのがしんどい、という方もいるかと思います。
そういった方へのドーピング剤が他でもない「化学の新演習」です。
東大・京大での頻出パターンを抑えており、東大入試 / 京大入試でさえパターン化してくれるイメージです。
オーバーワークといえばオーバーワークなのかもしれませんが、時間があるのならやっておくべき参考書と言えるのかもしれませんね。
ちなみに私は受験生時代、超絶愛用しておりました。
※特に有機化学が秀逸です。これを2周回しただけで京大化学の大問3 / 4はほぼ満点を取れるようになりました。
まとめ
今回は化学の参考書「重要問題集までで十分か問題」に関して考察してみました。
これはもう人による、ということになるでしょうが、
浪人生等、化学に割く時間があるのならやった方が良いでしょうし、
時間のない現役生等であれば、重問の完成度を上げて、ひたすら25ヵ年を回すだけで十分合格点を狙えるでしょう。
ちなみに私がもう一度受験をしなければならないと言われたら、
確実に「新演習」を回し続けます。
25ヵ年は青本の解説が充実している印象。