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しごく真っ当なこと言ってるだけなのに、なんだかグッときちゃう ちょっとくやしいw

だってつま先は
いつも前を向いている
一歩踏み出せば
現在(いま)が明日に
向かいはじめる

「おもいは鳥のようにはばたく」神岡学著 ダイヤモンド社刊より


 創作家である夫君にとって、スケッチブック(正確にはクロッキーブック。スケッチブックより紙が薄くてぺらぺらしてる)は、アイデアメモであり、雑記帳であり、日記帳であり、落書き帳でもある。

 すごくすてきなイラストが描いてある事もあれば、そのとき読んでいた本の感想が唐突に書いてあったりする。

 作品のアイデアスケッチの横に、えらくユルいウルトラマンがいたりする。
 
 三人姉妹で育った私の「包茎って何?」という質問に、図解で答えてくれたのも、このスケッチブックによってだった。

 そんな意外な構成(?)が面白くて、時々見せてもらっていたのだが、この詩を見つけたときは正直どきりとした。

 私は子供の頃から漫画を含め、たくさんの本を読んできたし、偏りは認めるものの、いろいろな文章に触れてきた自負がある。
 作文はいつもほめられていたし、中学校での小論文のテストは得意中の得意だった。
でも、こんなの初めてだと思った。

 何の前振りもなく、「だって」から始まる。
 
 たった5行の中に止まっている自分への戒めや、自らを鼓舞する思いやなんかがぎゅうっと詰まってる気がして、ちょっと鼻の奥がつんとした。
 
 つま先が前を向いてるのは、いたって真っ当なことなのに、そこにぐっと来てしまってちょっと悔しいぞと思いつつ、何度見直しても「ああ」と思ってしまうのは、私自身が未だに止まっているせいかもしれない。

 でも、踏み出したところで、目的地決めとかないと迷子になっちゃうよね。

2011-10-23 18:25:02 up


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