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なぜ事実は人の意見を変えられないのか-説得力と影響力の科学-

ターリシャーロット著

メンタリストDaiGoさんがおすすめしていたので読んでます。読み終わってないです。

内容が濃くて全然進んでないんですけど半分くらいまで読んだので私の身近で起きてることと重ねながら少し書いてみます。

1.事前の信念


今日の世の中においてワクチン接種に賛否両論の意見がありますよね。

ワクチン接種はしてない人に比べて94%の予防効果があります。科学的に死亡のリスクは極めて低く、不妊などの因果関係は認められないことが明らかになっています。

テレビをたまに見ると専門家や役人が死亡事例をマスコミに問い詰められ、それに対し十分な科学的根拠を示している。

そんななか、私の周りの友だちが特別なのかもしれないけどワクチン打つ?って聞くと8割くらいは打たないって言うんですよね。

なんで?って聞くと後遺症も残るかもしれないし、いろんな事例あるからやだ。って。

死亡事例なんてデータによれば高齢者がほとんどだし基礎疾患持ってる人が多いよ。俺らが打って死ぬとか重症化するようなリスクは限りなく低いでしょ。って言ってもいやーなんか怖くね?しか言わないです。

これってまさに「事実は人の意見を変えられない」ですよね!

この本によると、人間は意思決定や決断をする際に脳のバグを取り除くことができないそうです。

これを心理学では「バイアス」といいデータの偏りや先入観により、思考や判断に歪みができてしまうことです。

つまりワクチン接種を受けたがらない人たちは、偏った先入観により正しい判断ができなくなってしまっているのです。

「バイアス」には100種類以上あり、様々な錯覚や偏り、歪みがあります。

彼らは科学的根拠の提示に対してはシャットアウトし、先入観、つまりワクチン接種によって発生した死亡事例や後遺症の情報ばかりを集め、自分は正しいと思い込んでいるのです。

もう一つ問題なのは「ブーメラン効果」です。
説得すればするほど逆効果となり相手は反発してしまう。

君のためを思っていっているのに。
受けた方が絶対いいよ!ってしつこく意見してもダメなんですよね。

じゃあなにしたらいいんだよ?と。

結論、共通の目的を伝えることが最も効果的だそうです。

ワクチン接種を打て!94%の予防効果があるんだから!
今すぐ予約を取った方がいい!

ではなく、
病気に侵されず、私たちが健康に暮らせるようにワクチンを打ちましょう。

と目的を強調して言った方が遥かに効果的です。

他人に意見し、相手に影響を与えたければ「バイアス」と「ブーメラン効果」をまず理解する必要がありますね。

本能的に私が正しくて、あなたが間違っていると言って相手への攻撃手段にデータや数字を使っても相手は変えられません。

共通の目的を言うことで相手への影響力が確実に上がることがわかりました。




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