【転職したい!】社員が辞める会社の特徴【キャリア(就職・転職・キャリアアップ】
昼でも夜でもおはようございます。
エンタメ業界ではたらくサラリーマンです。
前回、音楽業界を辞めたい人が言うことを書いていきましたが、今回は社員が辞める会社の特徴について書いていきます。
これまでにもこのnoteの記事で、「音楽業界は厳しいよ」というようなことを書いてきました。
体力的に厳しいとか、長時間になりやすい仕事だ、ということはあるのですが、会社によって働き方は全然違います。
それでも続けていける人と、そうでない人がいます。
その人自身の考え方について前回の記事で述べましたが、今回は、社員が辞める会社の特徴というテーマで書いていきます。
辞める人の特徴じゃなくて、辞められてしまう会社の特徴、ということですね。
これはネガティブに考えないでほしいのですが、会社の改善にもつながりますし、合わない人を採用せずに済む、というメリットもあります。
・改善するポイントがわかるから対策できる
・合わない人を採用しなくて済むから生産性が上がる
・これから音楽業界を目指す人は、会社を選ぶ基準が出来る
業界で15年以上働いていて、現場の経験もしていますが、その内採用に携わっていた期間も4年あります。
若手からベテランまで100人以上の退職者が話していたことを聞いてまとめたものになるので、幅広く業界の人の役に立つと思います。
もし、共感して頂けたり、タメになったよ!と思って頂けたら、スキやフォローしてもらえると嬉しいです!
それでは早速見ていきましょう。
① 変化しない
② 成長しない
③ コミュニケーションが出来ない
順番に見ていきましょう。
① 変化しない
辞める社員がいる会社は、変化しません。
例えば、こんなことです。
・既存のビジネスを守り続けるだけで、そのことに疑問も持たない。
・時代を読むことが出来ず、変化への意識が薄い。
・社員からの改善案を、受け付けない。
従業員として働いている人、思い当たるところはないですか?
現場の第一線で働いている人は、常に最新の情報に触れ続けています。
見聞きするだけではなく、体験しています。
ふと疑問を持ったり、「こうだったらな~」という理想が浮かぶことも多いと思います。
そうした時に、
既存のビジネスを守っていて、この先もずっと大丈夫なのかな?とか、
自分たちの会社の考え方は、時代にフィットしていないのではないか?とか、
「こうした方がいい」という話を、上司が聞き流したり、そもそも聞いてない、とか思うことがあると思います。
これが続くとモチベーションが下がります。
何度も繰り返していると、自分から提案しようとか、改善しようという意識が無くなっていきます。
諦めて考えないまま働き続ける人もいますし、そういうものだと受け止めてしまう場合もありますが、やる気があって優秀な人は、ここではやってられないな、となって辞めてしまいます。
② 成長しない
個人としてだけではなく、会社が成長しない場合も、人が辞める原因になります。
会社が成長する=売上が伸びる、ということです。
何を以て成長とするかは一概には言えないですが、とりあえず売上を上げることを成長とします。
売上が上がるということはつまり、市場を獲得しているか市場が拡大しているということです。
これは①の変わらないとも通じるところがありますが、売り上げが伸びていくと、それだけ雇用を増やしたり、投資をしたりしやすくなります。
新たな仕事の機会を掴むこともしやすくなります。
そして、その結果として働く個人も成長します。
能動的な社員の場合、これまでよりも売上が増えているということは、新たな仕事を獲得したり、仕事を創り出したりしているということなので、つまり社員がレベルアップしているということです。
それだけ成長する機会があるということでもあります。
そして、受動的な社員にとっても成長の機会になります。
会社が成長すると、仕事量が増えるので、忙しくなります。
そうすると、仕事のやり方を見直す必要があります。
効率化や、スピードアップなど、個人の能力を高めることを迫られるので、受け身の社員にとっても成長の機会になります。
逆に、成長がない、ということは同じ仕事を繰り返すだけということになり、個人の能力も高まりませんし、新たな雇用や機会を生み出すことも出来ません。
そうすると、この先この会社に居続けてもな~ということで辞めてしまいます。
③ コミュニケーションが出来ない
退職者が多い職場は、組織のあらゆる階層でコミュニケーションが出来ません。
経営者の考えが発信されないので、どこに向かうかわからない。
上司が現状維持したいのか、面倒なのか、改善案を話を聞いてくれない。
同僚は忙しすぎて、話が出来ない。
例えば、こんな感じでしょうか。
会社の上層部は、長年の経験があるので、うまくいくことも、いかないことも、熟知しています。何度も経験しているので、良いことも悪いことも「当然のこと」として受け止めているため、わざわざそうした情報を発信したりしなくなります。
「これくらいのことは言わなくてもわかるだろう」ということですね。
コミュニケーション不全はここから始まります。
トップのメッセージが発信されなくなると、その下の幹部クラスは自分の判断で動くようになるのですが、かといってトップを超えて意思決定することは出来ませんから、現状維持をすることが目標になります。
幹部クラスはそれなりに待遇も良いでしょうから、無謀なチャレンジをする必要もありません。
すると、若手の不満や改善が面倒なことのように思えてきます。
「これをやってもリスクがあるしな」「これをやらなくても十分食っていけるしな」ということになるので、若手の話を聞かなくなります。
ここでもコミュニケーションが阻まれます。
そして、①変化しない②成長しないから、業務改善も効率化行なわれないため、業務が忙しいままで放置されます。
すると、同僚はみんな忙しくなります。
愚痴を言っている暇も、情報共有をする暇も無くなって、いつしかコミュニケーションが取れなくなっていきます。
すると、一人で悩みを抱えて辞めていくことになります。
どうすればいいの?
合わない人が辞めていくのは仕方ないですが、本当は辞めなくていい人が辞めたり、辞めてほしくない人材が辞めたりするのは避けたいですよね?
会社の舵取りがうまく行っている時というのは社員は辞めません。
やはり絶えず変化するということは非常に大切です。
いつもと同じだな、と感じて同じようにやると、その先も変わらない可能性が高いです。
あえて違うことをやった方がいいです。
たとえ小さなことであっても、たった一つでも、今までと違う何かを加えた方がいいでしょう。
そして、売上を伸ばすこと、もしくは経費を下げることを意識した方がいいです。
これもほんの小さなことでも良いです。
売上を100円でも多く上げる、商品を1点も多く売る、無駄な紙を1枚削減する、何でもいいですが、意識して取り組むことが大切です。
また、コミュニケーションの起点は自分です。
トップの人は自分から発信すること、幹部の人は受け入れる姿勢を見せることです。
そうでなければ、スタッフは辞めてしまいます。
社員がやりたい仕事が出来ている内は辞めません。
自発的に動いているときは、せめて邪魔はせず、仕事のスペースを確保してあげるようにしましょう。
まとめ
これから就職しようとしている人は、音楽業界だからどこでも大丈夫、とか名前をよく聞く会社だから大丈夫だろう、と思わず、インターンや面接、OB訪問などでも聞いてみてください。
あなたの会社は、変化はある方ですか?決まった仕事を繰り返していますか?
会社の売り上げは伸びていますか?コスト意識は高いですか?
経営者の考えは伝わりやすいですか?社員のアイディアは通りやすいですか?
こういったことを確認できると良いでしょう。
音楽業界に限らず、会社を辞める原因になりそうなことは共通していると思います。
私自身の経験でもそうでした。
私は、従業員数千人規模の会社と、数人の会社の両方を経験しています。
数千人の会社を辞めた理由は、裁量が持てないこと、続けていても持てるようになると感じられないことでした。
つまり、変化を感じることが出来なかったことが原因でした。
数人の会社は、会社が成長していないことです。
斜陽産業であることは明白でしたから、続けていても業界そのものが縮小している以上、成長していくとは感じられなかったからです。
そして、今の会社は入社当時から、変化し続けていたし、成長し続けていました。
コミュニケーションは難しかったですが、徐々に改善されていきました。
音楽業界は、離職率の高い方ではあるものの、かなり減りました。
音楽業界は特に一個人が持つ影響力が大きいです。
理想の会社は、探し求めるだけではなく、自分で作るというのも大事な発想かなと思います。
共感した!参考になる!と思ってもらえたら、スキやフォローしてもらえると嬉しいです!
業界で役立つ情報やビジネスニュースの発信を続けていきますので、宜しくお願い致します!