「この人を見よ」(ニーチェ、新潮文庫)

ニーチェはモテた。

言わずと知れたドイツの哲学者だ。

夏頃、ニーチェの「この人を見よ」を西尾幹二先生の訳で読んだ。

まず、作家としての自信が揺るぎない。

この人を見よ、は一服の清涼剤だ。

ニーチェの哲学風エッセイであり、交友録である。健康本みたいなところもある。

新潮版の、西尾幹二先生の訳が卓抜という事もある。

冒頭のニーチェが何故モテると思うか。

圧倒的な自信、仕事熱心でありながら、インテリで、飄々と、淡々としていて、爽やかで、しかもユーモラス。

「ツァラトゥストラかく語りき」というタイトルも好き。

私の勝手な仮説なので、実際、モテたかどうかはまでは史実に無いだろう。

しかし、これは哲学者ニーチェによるモテ本である。

本書を読めた事が今年の読書の糧である。

刮目して読むべし。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?