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女性の雇用や役職つくりもリードする、真のエシカルバッグブランド「O MY BAG」

今回はオランダ発のレザーブランドである「O MY BAG」をご紹介します。環境にやさしく高品質なものづくりにこだわりながら、従業員やその周辺コミュニティにもポジティブな影響を与える O MY BAG の魅力に迫ります。

■O MY BAG とは

「世界に前向きな変化をもたらす」ことを使命として、2010年にオランダ・アムステルダムで設立されたレザーブランドです。原材料の調達から製造までインドで行われ、グローバル市場と結びつけることで現地の公正な雇用機会を創出しています。

■O MY BAG の魅力

・持続可能な素材と製造工程

皮が革製品として使えるようにするためには、毛や汚れを落とし柔らかくする「なめし」と呼ばれる工程が必要です。このなめしの主流な方法として「クロムなめし」と「自然なめし」の2種類があります。

クロムなめしはクロムと呼ばれる化学薬品を用いてなめすため、加工がしやすく大量生産に向いていますが、有害物質を含んだ排水が出てしまい環境への負荷が大きいという問題点もあります。
一方 O MY BAG は、有害物質を一切含まない自然なめしを採用し、最後の仕上げのコーティングがなされていません。そのため美しく色が染まり、製品の傷や色、質感の変化が不規則で経年変化が楽しめるところが最大の魅力です。

さらに2021年には、ヴィーガンの方向けに廃棄リンゴから作られた「アップルレザー」が誕生しました。革の代替品としてだけでなく、新たな持続可能な素材として大きな可能性を秘めています。

裏地やキャンバス生地に用いられるコットンにも徹底的にこだわり、全てオーガニックコットンとして認証を受けています。裏地はオーガニック コンテンツ スタンダード (OCS) およびグローバル リサイクル スタンダード (GRS) の認定を受けており、ウェビングストラップ、ダストバッグ、キャンバスコレクションは、グローバル オーガニック テキスタイル スタンダード (GOTS) の認証を受けています。

・シンプルかつ実用的なデザイン


O MY BAG のアイテムはどれもシンプルでありながら、内側にポケットがついていたりショルダーバッグ/ハンドバッグの2WAYで使えるストラップデザインになっていたりと機能性に優れています。
そのため、日常生活に取り入れやすい高品質なアイテムである点が魅力の一つと言えます。

・世界的問題に積極的に取り組む姿勢

製造を請け負うインドでは、カースト制が厳しくなかなか女性の地位が図れないという政治的な差別や格差を生みやすい状況にあります。

そこでO MY BAGでは、シングルマザーなどをはじめとした女性の雇用を生みながらも役職まで与えるというエンパワメントな取り組みを行ってきました。これまでに85もの職を女性たちに創出したといわれています。

これにより社会的自立を促すことで、女性たちが貧困から脱出したり、その子供たちにも安定した暮らしができるように推進しています。

製造パートナーを選択する際には、製造過程で環境負荷が少なくする工夫がされていることはもちろん、人権を保護し、差別やセクシャルハラスメントを防止するための取り組みが十分になされていることを確認しています。インドの4つの工場と提携し、男女平等で公正な労働環境のもと、多くの女性や貧困層が従事しています。この取り組みから、全ての工場がSA8000認証を受けています。

※SA8000認証とは…企業の就労環境評価の国際規格。強制労働や児童労働に対して対策をとっている労働者の権利を守る企業であるとみなされる。

■O MY BAGのその先

O MY BAG は2015年にサステイナブル革製品大賞を受賞。

・女性の労働環境を整える
・経済的な格差をなくす
・地域の雇用を推進する
・環境にも配慮する
など、このように非常に徹底した配慮を凝らしており、世界でも限られた企業しか得ることのできない「B-corp認証」も取得しました。

さらなる進化のために、CO2削減やより一層の公正な労働環境の整備などを記載した2025年ビジョンを掲げています。ブランドに関わる従業員だけでなく、現地コミュニティの教育機会の提供や健康支援にも積極的に取り組む O MY BAG に今後も目が離せません。

O MY BAGの製品一覧はこちらから

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