食い違いのない文章にするために、主語と述語、目的語と述語のかみ合わせを確認する【テキスト】
歯のかみ合わせと同じく、文章もかみ合わせが大事です。
ここでは食い違いのない文章を書くための方法を2つ紹介します。
① 主語と述語のかみ合わせ
② 目的語と述語のかみ合わせ
では、早速いってみましょう!
① 主語と述語
文は長くなるほど始まりと終わりの間にはいる言葉が多くなります。
多いほどかみ合わないことに気づかず、句点をうって文を結んでしまうことがあります。
ここでは、主語と述語のかみ合わせを確認します。
方法は、至って簡単!
主語と述語だけつなげて見るだけです。
◆ 悪い例文
ーー この牛肉の消費期限は、冷蔵庫で保存した場合、3日後の4月7日まで食べられる。
主語は『 消費期限は 』です。
述語は『 食べられる 』です。
これをつなげると『 消費期限は食べられる 』
かみ合いませんよね?
そこで、
◇ 手直し文
ーー この牛肉の消費期限は、冷蔵庫で保存した場合、3日後の4月7日までです。
または、
ーー この牛肉は冷蔵庫で保存をした場合、4月7日まで食べられます。
上は『 消費期限は 』が主語で、『 4月7日までです 』が述語です。
『 消費期限は4月7日までです 』
下は『 この牛肉は 』が主語で、『 食べられます 』が述語です。
『 この牛肉は食べられます 』
かみ合っていますね!
では、試しに考えてみて下さい。
◆ 悪い例文
ーー 議員の言い訳は「 秘書が勝手にやったことだ 」と言って、知らぬ存ぜぬを貫き通した。
如何ですか?
『 言い訳は貫き通した 』では、おかしいですね。
そこで、
◇ 手直し文
ーー 議員は「 秘書が勝手にやったことだ 」と言って、知らぬ存ぜぬを貫き通した。
『 議員は貫き通した 』となると、主語と述語がかみ合います。
また、次のように変えても言いたい事は同じです。
◇ 手直し文
ーー 議員は「 秘書が勝手にやったことだ 」という言い訳を貫き通した。
ーー 議員の言い訳は「 秘書が勝手にやったことだ 」の一点張りだった。
確認するときは、主語と述語の間を隠したりしてみてください。
② 目的語と述語
目的語と述語は、主語と述語のときよりも、かみ合わせがおかしいことが多くあります。
◆ 悪い例文
ーー 課長のところに退職願を提出した。
『 提出した 』という述語は、動詞『 提出する 』の過去形です。
目的語はこの動詞がかかる言葉のことです。
例文では『 ところに 』が目的語です。
かみ合わせを確認するときは、目的語と述語をつなげてみます。
『 課長のところに提出した 』
おかしいですよね?
◇ 手直し文
ーー 課長に退職願を提出した。
もしくは、
ーー 課長のところに退職願を提出しに行った。
上は『 課長に 』が目的語で『 提出した 』が述語です。
『 課長に提出した 』
下は『 ところに 』が目的語で『 行った 』が述語です。
『 課長のところに行った 』
かみ合っていますね。
では、試しに考えてみて下さい。
◆ 悪い例文
ーー 獲れたての鯛を刺身にしたり、宴会したりした。
『 鯛を 』『 したりする 』
おかしいですよね。
◇ 手直し文
ーー 獲れたての鯛で刺身を作り、宴会をした。
もしくは、
ーー 獲れたての鯛を刺身にして、宴会の一品にした。
この二つの手直し文を、ちょっと比べてみて下さい。
上の『 鯛で宴会をした 』よりも、下の『 鯛を一品にした 』の方が、しっくりきますよね?
上の手直し文でも間違ってはいません。
前後の文によっては上手直し文でもしっくりきます。
文を書いてから確認するときは、目的語と述語の間を隠すなどしてもいいですね。
ではでは。
エージロー
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