見出し画像

総合エンタメ業界


前提として、総合エンタメという括りが曖昧なため、今回は3つ以上の異なるエンタメ事業を展開している会社としました。


業界規模を調べてみましたが、明確な数値は出てきませんでした。

国内エンタメ全体の業界規模は12兆円ですが、今後はYoutubeなどのインターネットメディア事業も加わりさらに拡大していくと考えられています。

◯ビジネスモデル


総合エンタメには、出版関連や舞台関連、音楽関連などさまざまな種類があり、様々な事業の集合体であるため、ビジネスモデルが一概に言えるものではないです。
そのため、このnoteでは割愛します。
この点については、各事業のメイン記事にあるビジネスモデルを参考にしてみてください。


◯将来性


安定した経営と、エンタメという「生活必需品ではないが必要不可欠」な商材を扱っているという点で、今後も急成長はせずとも安定して収益を伸ばしていくと考えられます。


総合エンタメにはいくつか強みがあります。

①コロナなどの影響で一つのエンタメ事業が売上が落ち込む事態になっても、さまざまなエンタメ事業を行なっていることで経営を安定させることができる。

②何か施策をうつ時に、自グループで完結させることが可能であったり、グループ内のコンテンツを使うことで収益を独り占めすることが可能になる。

などです。



わかりやすい例として、今回はソニーグループを挙げます。
ソニーグループの2020年度の決算報告によるとこのようになっています。

画像1


①に関しては、映画事業が2019年度と比べて落ち込んでいますが、ソニーインタラクティブエンターテイメントが発売したPS5の影響や、ソニーミュージックが行なっていた『鬼滅の刃』に関する関連事業により、結果としてエンタメ事業のみでも昨年比がプラスになっています。

また、②に関して、『鬼滅の刃』のアニメ化に際して自社の持つアーティストを起用したりすることで事業を跨いで利益を得ることに成功しました。

以上の2点から、総合エンタメは比較的外的要因を受けにくく、また企画を自社完結できる力を持っているため将来安泰な業界だと言えると私は考えています。


◯業界地図


参考にできるものがなかったため、メイン事業をもとにいくつか企業を分類しました。
漏れがあったらすいません。

[出版]
・KADOKAWA
 →出版、ゲーム、Webサービスなど
・講談社
 →出版、アニメ、ゲームなど
・集英社
 →出版、IPビジネス、イベントなど

[音楽]
・ソニーミュージック
 →音楽、アニメ、芸能事務所など
・エイベックス
 →音楽、アニメ、映像など
・ポニーキャニオン
 →音楽、アニメ、ライブ会場運営など

[映像 / 舞台]
・松竹
 →映画配給、演劇、芸能事務所など
・LDH
 →ライブ会場運営、芸能事務所、IPビジネスなど
・サイバーエージェント
 →TV、ゲーム、出版など

[レジャー / アミューズメント]
・よみうりランド
 →遊園地、競馬場、ゴルフ場など

[IPビジネス]
・ウォルト・ディズニー・ジャパン
 →IPビジネス、ゲーム、映画配給など

◯他のエンタメとの違い


[業務内容]
会社全体でエンタメビジネスのバリューチェーンを広くカバーしている会社が多いので、制作、宣伝、配給など、様々な業務を担当できる可能性があります(一人一人の担当業務の範囲が広いとは限らず、あくまで会社全体としてですが)。

[キャリア]
上記のように多様な業務があるので、選択肢が多く、部署異動によって自分の好きなor得意な業務に巡り会える確率は高まります。
これが絶対やりたい!ということがない人(自分もそうだったが、ボヤッとエンタメに関わりたい人)にとっては、部署異動する中で自分に合った仕事を探せるのでオススメです。

[待遇]
エンタメ業界の方では比較的待遇が良い(給与面)です。
ただ、そもそもエンタメ業界は他業界に比べて労働時間は長く、給与は低いという過酷な環境なので、あくまでその業界平均に比べれば良い、というレベルにとどまります。


◯就活生が感じたリアルなメリット・デメリット


[メリット]
・エンタメ業界の中では採用枠が広め。
・オタクであることを活かせる環境がある。
・好きなものに関われる、憧れの人と仕事で関われる。
・エンタメの分野によっては(アニメやマンガなどのサブカル系なら)世界で戦える日本の数少ない産業の一つなので、ビジネスとしても発展性があり面白い。
・自分の関わったコンテンツが人を感動させられることの喜びが大きい。
・様々な事業を行っているため、多くのエンタメに関わる機会を得られる。


[デメリット]
・エンタメ全般に言えるが、倍率が高い。
・選考フローが多い&長い。
・圧迫面接をされる場合もある。
・上記のように業界水準として労働環境が過酷。
・環境面に加えて、仕事には勿論辛いこともあるので、憧れだけでは続かず、最悪の場合好きだったものが嫌いになってしまうこともある。


◯職種と働き方


[職種]
職種別採用のところもあれば、総合職一括採用のところもあります。
そのため、希望する部署へ確実に入れるのか、配属ガチャがあるのか募集要項でよく確認してみてください。

また、基本的にグループ一括採用です。
配属がグループ会社になる可能性もあるため、注意が必要なポイントです。


[働き方]
共通点として、エンタメ全体に言えることですが、給与の割に忙しいです。
しかし、大きな会社になってくると(総合エンタメは基本どこも大きいですが笑)福利厚生もしっかりしているため、ブラックというわけではないです。

◯キャリアステップ

他の箇所で書いたように、総合職採用かつ業務の選択肢が多いのでキャリアステップも多様です。
そのため、ある領域(制作、宣伝など)を極めてその道のプロフェッショナルになる人もいれば、色んな領域を経験して、ジェネラリストになる人もいます。
また、ジョブローテーションの他に業界内転職も比較的多いです。


◯この業界を見ている後輩へのメッセージ


[スティッチ]
 ミーハーな動機の人も含め、目指す人がとても多い一方、採用人数が比較的少ない企業が多いのが、総合エンタメ企業群の特徴です。それにより単純な倍率だけで見ると難易度は高く見えます。
ただ、受験者の中で本気でやりたいことや明確な強みがあって目指している人は意外と少なく、個人的な感覚ではその人数は内定者の人数よりも大分少ないと思います。つまり、自分なりに本気でやりたいことや強みを見つけ、それをアピールする手法を磨き上げれば、高い確率で内定できると考えています。
つまり自分の努力次第です。
そう考えると倍率という指標に囚われず、努力し続けられると思います。夢を掴み取るために是非頑張ってください。
また、もし相談があれば下記アカウントまでお気軽にご連絡(DM)ください。面接での話し方など、お力になれる部分もあると思います。


[Erika]
 コロナウイルスの影響で普通の生活ができなくなってしまい、人々が娯楽の重要性を再認識し始め、総合エンタメ業界は今まで以上に大きく注目を集めるようになりました。音楽好き、ゲーム好き、アニメ好き、、、日本中の色々な場所から集まった多くのライバルと出会うことになると思います。
 企業規模や採用倍率の高さから「僕/私なんかどうせ無理。」と諦めてしまおうと考える人もいるかもしれませんが、私はチャンスがある限り挑戦してほしいなと思っています!例えどんな形であっても、自分が大切にしてきたものがあれば絶対に評価してもらえます。総合エンタメは多様なタイプの人材を求めているので、人見知りでも話すのが得意じゃなくても大丈夫です。好きなことを語っている時の人の顔は世界一キラキラしてて、面接官の人たちは学生のそういう表情を楽しみに待っていると思います。肩の力を抜いてあなたらしく頑張ってください!
  就活用のアカウントは消してしまいましたが、総合エンタメ以外にも航空(客室乗務員)・鉄道・交通IT・自動車なども見ていたので、些細なこと(自己分析、筆記試験対策など)でも何かあればDMお待ちしています!一度きりの就職活動なので楽しんで!みなさんの就職活動がうまくいきますように!!



※今回、総合エンタメ内定者であるスティッチさんが忙しかったため、情報提供をしていただき、私(お祈りホイホイ)が情報の補完をしつつ代理で書くという形を取りました。
そのため、総合エンタメに関する相談はスティッチさんまたはErikaさんのDMにお願いします。

情報提供者 :スティッチ ( @syukatsu_dkba )
代理執筆者 :お祈りホイホイ ( @disney_geek1118 )
協力者   :Erika ( @0613usgv )

いいなと思ったら応援しよう!