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『Silent』第2話ーさよならを告げた本当の理由
待ちに待った第2話。1話を越えてきた。あっという間に見終わっていた。
そして今回も涙を流していた。
※以下、ネタバレあり。
まず最初の始まりも良かった。(前回は辛い再会をした所で終わっていたので)
2人の付き合ってる日常を見せてくれるシーンでほっこりできた。
放課後に他愛のない会話から始まり、モノローグの言葉がまた美しい。
「どうでもいい話ばかりしていた」
「ただ好きな人と話しているその時間に意味があった」
こういう経験はみな誰しもあると思う。
月並みな表現をすると、
”どこに行くか、何をするか”よりも、『誰と』が重要で、
好きな人と一緒だと全ての事が楽しくなる。そういう事を思い出させてくれる素敵な表現だと感じた。
■素敵な親子関係
まず最初に気づくのが母親。
母:「耳どうした?」 「気のせいか」と探る。
想は心配させまいと
「気のせいじゃないかな」と言う。
母は表情や反応から想の異変に気づき
「いつから」と尋ねる。
想:「だから気のせいだって」と言い切る。
しかし
母は確信に変わり、
「いつから」の問いをやめなかった。
そういった子どもの変化を見逃さない母の強さ、優しさが溢れているシーンが細かく描かれている所にぐっときた。
そして想は悲しい表情で言う。
「ずっと耳鳴りみたいなのしててすげぇうるさい」
これから起こる対比の表現にまた苦しくなった。
(1話でサッカーの元コーチに最近どう?のメールに
『静かです』って返信していた)
■好きな人の声が聞ける最後の公園のシーン
想は意を決して青羽に打ち明けるつもりだったが、
久々に会った紬は変わらずキッラキッラの笑顔で
「佐倉君」て呼び、
「佐倉君の声聞く度に思う」
「好きな声だなー」って話す。
紬とのこれらのやりとりから想の感情が見て取れてこっちまで苦しくなった。
そして別れ際に
想が紬に「名前言ってもらっていい?」
っていうシーンは想の気持ちがわかりすぎて涙腺が崩壊した。
(好きな人から自分の名前を聞ける事は最後だと想は直感的にわかっていたからこそのこのお願いなんだと)
紬:じゃあまたね「想くん」
想
去りながら号泣
モノローグ
『それから佐倉君は一度も電話に出てくれなかった』
そして2話が進み始めるー
繋げ方も、こういう重要なポイントを随所随所散りばめてあって、前回も書いたが、心の機微が本当に素晴らしい。
■『別れの真意』
後半、カフェでのシーンで別れた時の話になり、
紬:『好きな人ができた』って言ったでしょ?
想:
これは衝撃だった。なぜなら私も勘違いをしていたからだ。
好きな人ができた(嘘をついて)別れを告げたと思っていたのに、
(よくあるパターンだと思い、勝手に脳が文字を変換させてしまうんだな。今冷静にこの文章を比べると全然違った意味になる事に驚いている)
想は、これからの事を考えると紬を悲ませたくなかったから、別れを告げようと決意→でも嘘はつきたくなかった→からの『好きな人がいる』この言葉のチョイスに鳥肌が立った。
震える指で紬を差す。(好きな人がいるーその人は君って意味だったんだよ)
全てを理解して号泣。
これは完全にやられました。
私も勝手に紬に憑依して号泣してました><
なんてこった。2話もやっぱり胸が苦しくなった。
1話でいろいろ気になってた所を出し惜しみ無くどんどん進んでいって
次回予告もやばかったし深夜に見るもんじゃないと後悔。寝れない(笑)
この気持ち一体どうやって扱えばいいんですか(泣)
とりあえず来週までに心を平穏に整えて3話を迎えようと思います。
p.s.第1話のTVerにおける1週間見逃し配信数
民放全ドラマ歴代最高新記録更新!おめでとうございます!
そして2話も2週連続世界トレンド1位!
すごいです(゚Д゚)
◇番外編◇
Ⅰ
1話で気になった、話せた人が失聴により声も出せなくなるのかという疑問。
手話教師の春尾先生曰く、
『失聴だけが理由で発声できない事はないが、
聞こえなくなって話したくないと思う人はいるかもしれない。
始めからあるのと、あったものが無くなるのは違う感覚だと思う』
すごく納得させられた。
こっちのほうがよっぽど辛いだろうなと感じた。
当たり前にできていた事が急にできなくなって、以前の音のある世界を知っているからこそ、ある日急に取り上げられてしまった感覚は想像を絶する。
Ⅱ
春尾先生の気になる一言。
『初めから出会わなければ良かった。
この人に出会わなければ、こんなに悲しい思いをしなくて済んだのに』
って思った事ないですか?
紬:『好きになれて良かったって思います。』
『思いたいです』
これは皆通る道だと思う。
生きている限り必ず出会いと別れがあって
濃い時間を過ごせば過ごすほど別れは辛い。
でもその時間は確かに存在していて、
その時は辛くても、『あなたの事好きになれて良かった』って思える人が人としてもきっと大きく成長しているだろうし、
やっぱり素敵だし、カッコイイと思った。
Ⅲ
湊斗の優しさ。
紬の異変に気づき駆けつけ、
湊斗:『コーヒーとココアどっちがいい?』
紬:『コンポタ』
湊斗:『コンポタもあります』
Wao!って思わず声が出ちゃうわ。
さすが優しさでできてる人。
紬の事よくわかってる。
そしてその優しさがより一層辛くなる紬。
パンダの下りも良かった!
パンダ スペース 落ちる
で動画検索して。(待ってて)
って言って紬の気持ちを落ち着かせようとする湊斗。
湊斗:パンダ落ちた?
紬:20-30匹
湊斗:結構落ちたね。
なんですかこのやりとり。
かわいすぎるんですけど。
私も速攻検索したよね(笑)
こういうユーモアさもあって、
言葉の端々がとても優しくて、本当に丁寧な脚本だなと改めて感じたのでした♡