人生ブランコ11月21日「トイレの悲劇」
某喫茶店のトイレでの出来事である。
お腹の緩い私はすぐに大の方に行きたいのだが、生憎、大が一つしかない。これはあまりにも日常のこと過ぎて、日記にすら書かないことが多い。
けど、昨日のことはちょっといらついて記憶に残ってしまった。
何のことはない、ノックの問題である。こちらとしては緊急を要する事態で下手をすると、それは大事故を引きおこす。周りにも悪臭を放つかもしれない。何より、私への被害たるや想像するだに恐ろしいのだ。
出来ることなら、あまりノックをせずに最初は「新しいトイレ利用者が来ましたよ」とさりげなくアピールするためにわざとトイレの扉の音を大きくした。でも、、、何の音もしない。そこに本当に人がいるのか?とすら疑いたくなるほどだ。でもそんなに猶予はない。今度は直接扉に「トントン」とノックした。するとだ。「ドンドン」と猛烈な勢いで音が返ってきた。なんかイラっとする。なんでそっちがイラっとしてるのか?これが俺なら「待たせて申し訳ない!」という気持ちの一つや芽生えてるはずだ。というか、俺のトイレが早いのでそもそもそんなことにはならぬのだが。
私は推測した。こう光景は前にもあった。その時も随分と待たされて出てきたのは80歳近いじいさんで杖をついていた。きっとおむつのようなものを付けていたかもしれない。また、いろいろ切れが悪いのだろう。今回もそんなケースではないかと推測した。それから何分が経過しただろうか。一瞬がとても長い。体感的には5分にも感じる。でもこっちもアピールしたから急いでくれよ。と思うばかりだが一向に出てこない。仕方なく2度目のノックだ。また、「ドンドン」と強めの音が返ってくる。
よく聞いていると、ウィーンとウォッシュレットの音はする。もう終わりが近そうだ。と思っても中々出てこない。何をやってるんじゃ。。。もう、マジで限界近いんだけど、、、普段は温厚な私の眼つきもいやが上にも鋭くなる。アウトレイジ状態だ。そしてようやく出てきた。60歳ぐらいおっちゃんである。目は合わせない。すぐさま、中へ入ったらトイレットペーパーの芯が三つ立っている。ムムッ、紙がないじゃん。それに気づき、今度はトイレの扉をあちこち探し、予備の一つを見つけた。1個だけでもとりあえずは何とかなる。それを持ち込み、無事私は難を逃れた。で、先ほどのおっちゃんがどうやら紙が切れた状態でお尻を洗い、ひたすら乾燥をさせていたことが推測された。おっちゃんにはおっちゃんなりの事情はあったんだろう。
同情の余地はあるのだが、この喫茶店ではこの手の事件はよくあり、何とかなんないかなといつも思う。問題は私の腹の緩さにもあるのはよく分かってる。人生ブランコ。また、何度繰り返すのだろうか。
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