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生きるコツ1月19日「トランプ的なやつばっか」

 トランプ大統領を若き日を描いた映画「アプレンティス・ドナルド・トランプの創り方」を日比谷に行く。当日予約で行ったのだが19時しか取れず、中々の人気ぶりが伺える。

 元々はワイドショーで映画の存在を知ったがトランプの創り方とはなんと気になるテーマか。スターウォーズにおけるダースベイダーの生い立ち、極悪女王におけるダンプ松本への変貌、バットマンにおけるジョーカーの成り立ち、理解しがたいモンスターの成り立ちは気になるものだ。

 で、これはネタバレだが
 若き日のトランプの師匠となる悪名高き弁護士・ロイ・コーンの教えが

 ①攻撃、攻撃、攻撃
 ②非を絶対に認めるな!全否定しろ
 ③勝利を主張し続けろ!(特にこれが重要)

 これを実際の事件に照らし合わせ、観れただけでも良かった。というのもどこまで事実でどこまで脚色されているのか、私は知る由もない。リアルなトランプ大統領についての知識も乏しい。町山智浩さんの本を読むのが手っ取り早いだろう。

 これを観た後にどうしても兵庫県知事の斎藤元彦氏の「公益通報問題」で第三者に委ねなかったことを認めない姿勢やら先の選挙におけるメルチュ主導の広報活動を認めないなどの問題が過る。
 また「攻撃 攻撃 攻撃」は石丸伸二氏を彷彿とさせると感じるのは私だけだろうか?

 映画の中ではトランプはロイコーンの教えを守り、勝つための手段を選ばない男となっていくわけだが、斎藤元彦氏や石丸伸二氏はどうやったらああなってしまうのか?何か帝王学的なことをがあるのかと邪推してしまう。

 石丸伸二氏に関して言えば先日の新党立ち上げで記者の制限を設けたことを皆さん、ご存知であろう。

石丸伸二氏が15日に開いた新党設立の記者会見は当初、都庁記者クラブ会見室で開かれる予定だったが、開催2日前に会場が都内の貸し会議室に変更され、その際にフリー記者らの参加が「許可制」になった。開始直前には会場に入れないフリー記者らが「なぜ入れないのか」「排除するのか」と、石丸氏側の担当者に詰め寄る場面もあった。

 新党の政策について
 ――政策のイメージがつかない。地域政党として都民に何を還元したいのか。
 党として実現する政策は、ここでは出さない。政策として、分配型や競争型を大別することはできるが、私の考えとしては、適宜判断するしかないと思う。(候補者)各人の良識、判断能力に任せたい。

 ここから感じるのは「自分の土俵でしか戦わない」という攻撃だけの姿勢だ。れいわ新選組の山本太郎氏は街頭演説だろうが、地域の会合だろうが誰でも参加出来て、誰のどんな質問にでも答える姿勢と真逆の対応だ。どちらを信じるだろうか?

 そういやフジテレビの社長である港浩一氏も取材者を限定し、カメラする回すことを禁じたとのことで本当にメディアとして「すでに死んでいる」と言わざるを得ない状況である。今後、どの面下げて「取材をお願いします」「会見を開いてください」と詰め寄ることが出来るのだろうか!そう、ジャーナリズムを掲げる前に自分の襟を正せと総ツッコミを受けるだろう。

 ちなみに今日のMr.サンデーでMCの宮根氏の発言を注目したが当たり障りのないコメントに終始していた。かつてオウム真理教を追い詰めていた坂本弁護士一家殺人事件の引き金になったのはTBSのスタッフが放送前に内容をオウムの幹部に見せていたことが発端である。(テレビマンが放送前の編集したものを見せるなどあり得ない行為だ。編集権とがテレビのものなのだ)それを受けて一家が殺される痛ましい事件が起きた。これについて当時のTBSの「News23」において筑紫哲也さんは「TBSは死んだに等しい」と一刀両断した。宮根氏も所詮は外部の人間である。一司会者としてフジテレビを糾弾する立場なはずなのにそうはしなかった。このことはよく記憶しておきたい。

 今日の映画だとロイ・コーンのように勝つために手段を選ばない人はいるのだろう。その結果、弱者が苦しむような事態が起きるのは勘弁してほしい。というかすでに今そうなってるかもしれない。能登の復興の遅れもそうとしか見えない。都合のいい御託を並べ、非を認めず、自分の保身には一生懸命。そんな輩がトップの国なのかと感じてしまうよ。

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島津秀泰(放送作家・動画制作・インタビュー・文章作成)
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