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80歳の俺へ~人生ブランコ9月19日「豆板醤の悲劇」が起きた。一体何があった?

 5時に起床するも2度寝、次はおしっこをもらす夢を見て目覚める。おもらしでもしたかと思ったが無事だった。何だったんだろう。
 日記をしたためる。
 11時、映画の打ち合わせ。あれこれや。ざっくばらんに。
 昼、そうめんを食べる。
 15時、編集作業。
 パートナーゆみちゃんより、「豆板醤どうしようかっ」話。

豆板醤1キログラム
今は亡き、先生が監修

 元々はガチ中華のイベントに出席した際に手土産としていただいた代物だが、1キログラムもある四川豆板醤はとてもじゃないが使いきれない。分量を見る限り、人生掛けて食べる量と思われる。捨てるのも忍びないしな。メルカリを見てみると1000円で売っている人もいるが買い手はついてない。「これ、どうしたらいい問題」、他にもありそうなフレーズだな。こうやってネタが出来ていったりするものだ。
 18時半。秋葉原にある人気ガチ中華店「香福味坊」で大学時代の後輩であり、現在映像ディレクターをやってる丸本君と企画打ち。

 何でも奥さんもテレビディレクターとのことでその仕事ぶりを聞くと、二階堂ふみちゃんと有村架純ちゃんとの旅企画を担当とか松嶋菜々子さんとパリでロケしたとか、ビッグ女優からご指名が来てるそうで、羨ましい限り。
ただ、忙しすぎて二人での会話の時間も少ないようだ。でも本人曰く、一人の時間も欲しいから丁度いいと、まあ、いろいろありますな。

 さて、今日は「これ、どうしたらいい問題」である。イベントの主催者がガチ中華系の催しだったので参加者が9割9分中国人であり、日本人もそもそも想定しないところに悲劇の発端がある。たぶん、日本人における味噌や醤油ぐらいの感覚で「豆板醤1キロぐらいがすぐに使うっしょ!」という思いだろう。むしろ「気が利くプレゼントだねえ」と感謝されるかもしれない。だが日本人の俺には固まるしかない。そんなに麻婆豆腐も担々麺も作らないし、炒め物に入れやしない。これはもう「豆板醤の悲劇」である。何か妙にいい響きだ。映画「Wの悲劇」The Bugglesの名曲「ラジオスターの悲劇」も思い出される。ここでふと思い浮かぶ。「豆板醤の悲劇」が起きた、この時、何があった?大喜利である。フレーズから逆算して何が起きたのか?ストーリーを考えるという企画である。いわば「ストーリー大喜利」の誕生だ。一般ピーポーならば、なんか餃子に餃子に間違って大量に入れたとかになるだろうが、芸人さんならとびきりのそんな悲劇が起きたのか?と速攻エピソードを考えてくれそうだ。冷蔵庫に奥に実は眠っていて知らずに2個目を買ってくる調味料だったりするかもしれない。
 よく悲劇は喜劇なんて言葉も耳にするが、「悲劇」はいいな。重い言葉より、軽い言葉がいいな。重い言葉はもうシャレになってない。「墜落の悲劇」ではシャレにならない。「大福の悲劇」「暴走族の悲劇」とか「ぬか床の悲劇」とか。「目薬の悲劇」とか。必ず、一回は失敗してしまうとか。で、イラっとして目薬の3分の一の量はきちんと目に届かず、無駄になっているのではないか?とか。そうか「悲劇」をつけると「あるあるネタ」を考えやすいのはないか?ということに気づく。みんな、あるあるネタに困ったらぜひ、「〇〇の悲劇」というのも考えてみるといい。という着地点で今日はおしまい。また、明日。

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島津秀泰(放送作家・動画制作・インタビュー・文章作成)
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