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80歳の俺へ~人生ブランコ 9月1日「手間暇かかってそうに見えるコーラ煮」

 8時30分起床。今日から9月、一日だ。
 セプテンバーである、アースウィンドファイヤーかはたまた、竹内まりやか。若い人なら何を思い浮かべるのか?と朝を起きてそうそう時空の旅だ。この80歳の俺へを書き始めて3日目だ。とりあえず、二日坊主にはならずに済みそうだ。このまま死なない限り。
 最近、穏やかに目覚めるのが、なんの代わり映えのしなさに時折、これは現実なのかと疑う、デジャブ感が半端ない。かつて押井守監督のうる星やつらの映画版「ビューティフルドリーマー」で永遠と繰り返す学園祭前夜の話があったが、リアルにあんな感じ。違う一日を過ごしているのに毎朝起きるたびに、これは夢なんじゃないかと過ったりもする。で、当然この思いは明日も続く。このまま年を取るのだろうか?

 日曜の習慣としてはTBSの「サンデーモーニング」だ。昔はがっちりマンデーもやってたのでそのチェックから始まったが番組を離れてからたまになった。チラ見すると兵庫県の斉藤知事のパワハラ問題のようだ。Xなどでも散々見てるが何か新しい情報はあるのか?もはやテレビ独自の取材があるとも思えず、腰を据えて見ようとは思わない。

 朝ごはんの用意。冷蔵庫にゴーヤチャンプルの使いかけの豚バラが残ってたので、それと古くなりそうなニラでニラ玉。最近、覚えたテクとして溶き卵に白だしとみりんをちょいと入れて電子レンジでチンする。この卵が実にいい。出汁とみりんの甘さが絶妙だし、ふわっふわしてるのだ。これでテンションが上がることに気づいたので最近、ヘビロテ気味である。このハマるとやり続けるのは音楽も食も同じだ。で、納豆とご飯と残り物の味噌汁で。写真を撮っておけばよかったか。まあ、何の意味もないんだけど。文字ばっかじゃねえかよとか多少なりとも読者がいるのかな?と過るとついサービス、、、何のサービスかは知らんけど。

 近所のヴェローチェへ編集作業へ。今日も人生の先輩方がYouTubeやらクロスワードパズルに勤しんでいる。そう遠くない未来の自分を見てるようで複雑な気持ちだ。もしも自分が70歳を超えたら釣りのひとつでもやりたいが東京のど真ん中だとそうもいかんか。クロスワードパズルでひたすらに時が流れゆくのも待つ生活って、とてつもないリアルで「なんて寂しい老後だ」という言葉すら失う。ちなみにこのヴェローチェ、先日、トイレに入ると齢75は過ぎたと思われる男性が上半身裸となってタオルで体を拭いていた。ありあまって推測される人生背景に僕も「どうぞどうぞ」としか言えない。風呂なしの部屋か、水道代の節約か、まさかこの日だけシャワーが壊れたか、とにかくカフェのトイレすら漫画喫茶のごときの現代社会の闇を映し出す。

 9月配信スタートの香港料理店「江記」の編集作業へ。店のウリの一つであるローストダックの魅力を伝える動画。

巨大な窯で50分焼き上げる
北京ダックのように仕上げはパリパリに


ランチなら1,380円
表面パリッと中はジューシー以外の言葉見つからず

 我ながらいい編集じゃないか。
 で、気づいたらすでに15時過ぎ。今日は店じまいじゃ。残りの日曜日をどう過ごそうか、パートナーのゆみは自宅で仕事中。誰も相手にしてくれないので自己処理しないといかん。なんだか手間暇かけて料理を作るのもいい時間つぶしじゃないかと思い立つ。かつパートナーも喜ぶし、俺も楽しい。自分のための料理と思うと億劫極まりないが、リアクションくれる人がいることはありがたいことだ。

 話はちと、逸れるが最近読んでいる本が田辺聖子さんの「人生はだまし、だまし」というエッセイでその中でグサッと来る内容があった。それは
「面白おかしい家庭、、、

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