生きるコツ11月16日「早めの〇〇」というなんでもあり感
商売人とっては商戦とか商機を作るのは大きな仕事である。ハロウィンを終えた今、さしずめクリスマスや正月商戦が一般的だろう。ところがである。この日、西友へ足を運んでみると見慣れぬ看板を発見した。
それが「BLACK FRIDAY」である。
ブラックマンデーなら株式市場の大暴落で金融ショックを表す言葉であるのは知っているが「ブラックフライデー」は知らない。
黒糖?欧風ビーフ?
なんか黒っぽい物を売る日なのか?全く以て何の日か知らないのでググってみると
うーむ、全く知らなかった。というか黒糖はなんの関係もないじゃないか。そんなツッコミはまだいい方でもっと気になる文言を発見した。それが
「早めのBLACK FRIDAY」である。
この「早めの」というのが良く言えば「画期的」だが悪く言えば「なんでもあり」である。思わず、笑ってしまった。これを使うと無限に商機を作れる。早めの正月、早めの節分、早めの卒業シーズン。これを商戦だけでなく日常で使うとどうなるのか?「早めの性交渉」はどうだ。「ちょっと早いかもしれないけど一回どうかな?」うむ、何の説得力もない。「早めのシメ料理」もはやシメでもなんでもない。「早めの髭剃り」はまだ生えてないよ。
その昔、師匠であるテリー伊藤さんは仕事終わりに「早朝ソープ」という言葉から「早朝なのにソープ」というさわやかじゃないもののミックスの面白さに気づき「早朝バズーカ」「早朝ヘビメタ」「早朝ストロング金剛」といった早朝シリーズを生み出したのだが、ふと思い出す。そう考えると「早い」という本来やるべきタイミングがズレてるから妙な違和感が生まれる。そこが面白さのポイントなのかもしれない。
買い物を終えると、今度は閉店した宝くじ売り場のカウンターで自分たちで買い込んだ酒やつまみを広げ、酒盛りをしている二人を見つけた。よく役所のガラス窓の前でダンスをする若者は見かけるが、このケースははじめてだ。さしずめ、「俺たちの酒場」として楽しんでるのだろう。何だろうな、ここの宝くじ売り場の人はやはり、私たちが帰った後にここが酒盛りされている場所ということを知ってるのだろうか?少なくとも朝行ったらそこにカップ酒とか置いてたら嫌な気分になるだろうな。
そしてそこにはやがて「酒盛り禁止!」という貼り紙が出されるんだろうな。時々、駐車場に「おしっこ禁止」という貼り紙があるがやっちゃうやつがいるのである。「宝くじ売り場にある酒盛り禁止」という貼り紙があったら何かあったんだんと思うが一般の人は知らない。そこのギャップ感もたまらないな。
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