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生きるコツ11月19日「一人プロジェクトX」~ショート動画でBtoB案件につなげろ!

 NHKの新プロジェクトXって新しくなって一度も観ていない。土曜日の朝にやっている再放送をちらっと観たぐらいでほとんど観てない。昔は結構観てたんだけど。新しいものに、過酷な仕事にチャレンジする姿は当時の自分にはまぶしく見えた。挑めば何か突破口がある!とそんなストーリーは心に残った。

 昨日、プレミアプロでの慣れない編集作業をしていると新規案件の相談がやってきた。具体的な企業名が避けるが日本市場でとある商品を売り出したい企業からの案件だ。
 単純に考えて成熟産業において日本の市場に挑む!とそんなものだ。SNSを駆使してPRしていきたいようだ。打ち合わせの際には何かしらの提案をしないといけないが、そもそもショート動画などはBtoCに強いメディアだと思っているが今回はBtoBの案件である。再生回数を稼いでもそれが売り上げに直結するとは思えない。

 困ったなあである。ということをクライアント様に言ったら元も子もない。そこを何とかしろよって話で「一人プロジェクトX」である。「風の中のスバル♪」中島みゆきが脳内で流れ出す。あれこれ考え、同業者がどんな動画を作っているのか、リサーチもした。けどそもそも丸被りの同業者はいない。考えようによってはブルーオーシャンでもある。島津は強がった。語り口がだんだんと田口トモロオになってくる。とはいえそうそういいアイディアも出ない。島津は唸り続けた。

 動画制作のアシスタントをやってくれるIさんに現状をLINEで伝えた。「木曜日の打ち合わせに向けてのアイディアが欲しい」と。でもイマイチ、Iさんは内容を理解できて内容だった。仕方なく直接電話で説明することにした。その時、Iさんは言った。「これはコンサルでしょうか?」一瞬、はて?と思った。いや、動画制作だよと過りつつ、次の瞬間、やってることは販売促進のコンサルなのかもしれないと思った。

 ならばプロジェクトXのごとく、新規営業先の獲得への動きを見せたり、街角でアンケートを取り、消費者の反応を見るとかそんなことをそのままエンターテイメントしてしまえばいいのではないか?当然、営業自体は失敗するだろうがそのまま失敗する姿も流してしまえばいいのではないか。日本人のアイドルの売り出しのごとく、未成熟だからこそ応援したい人々もいるのではないか。きちんと汗をかく姿を見せることも大事じゃないか。ハードルは高いけど、やる価値はある。

 さしずめ、日本企業で置き換えればアメリカにキッコーマンを売り込みにいった人のストーリーみたいなことである。きっかけはテリヤキだった。みたいな。仕事としては大変だがそれが突破出来たらと夢想するとやる気も出る。これについてはまた書きたいと思う。

 さて、今日もがんばるべ。
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島津秀泰(放送作家・動画制作・インタビュー・文章作成)
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