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80歳の俺へ~人生ブランコ9月25日「疑問の発見」という発想法

  放送作家の島津です。最近はもっぱらSNSの運用代行でメシを食いながら時々、映画の構想を練っています。

 7時起床。昨日作っておいたカレイの煮付けで朝食。今更ながら前日に仕込んでおくと魚の煮付けもそんなに難しい料理じゃない。朝から贅沢な気分だ。虎に翼も佳境だが、以前に比べてすっかり視聴テンションが下がっている。
 カフェヴェローチェにて編集作業。するも途中で動画に必要な素材が自宅にある事に気づき、作業途中で戻って仕上げる。昼飯はピリ辛風カッペリーニ。定番のメニュー。簡単で美味い。

 15時から池袋にて打ち合わせ。戻る途中にクライアントからの苦情が届き、かなり凹む。その内容に反論もあるが実力不足の点や確認作業の不手際もあったかもしれない。いずれにしろ、反論をするのは火に油を注ぐだけとグッとこらえて謝罪する。
 18時過ぎ、自宅へ戻り台本書き上げる。実家から宅急便で新米が届く。ありがたいものだ。夜飯、ロース肉を炒める。ちょいと小麦粉をまぶし、いい具合に。

いい色具合
古びたキャベツも輝く

 夕方に届いたクレームが頭から離れないが、映画の構想も練らないと。。。一旦、諦め田舎から届いた野菜で山形の出汁作り。ひたすらに茄子を切り、きゅうり、茗荷、大葉で作る。最後に塩昆布を入れて。無心になりたい時は野菜を切るのに限る。

これが重宝する

 映画の構想の手がかりとしては「新しい家族が増えたら?」とお題を出して詰めていく発想法。放送作家を長年やってきた中でのひとつの有効なやり方だ。毎回、そんなに新しいアイディアとは出るもんじゃない。こういう時はこのやり方がいい。と何かのアイディアを考え出す本に書いてあった。万有引力の発見したニュートンが「リンゴが落ちるのを見て万有引力の法則に気づいた」というのも「何故、リンゴは落ちるのか?」という疑問の発見である、ということを確か例に書いてあったが疑問を生み出すやり方は俺も有効だと思っている。で、どんな家族が増えたら?面白いのか?とはどうやって発見したのというと、自分の好きな映画って何かなと考えた時に「海街ダイアリー」がふと浮かんできた。是枝監督の作品だ。あれってよく考えると、父親の死をきっかけに「腹違いの妹がいて急に家族になる話」だと気付いたときに「急に家族が増える」というのはドラマティックだと気付いた。それならば「新しい家族が増えたら?」という疑問の発見につながった。では誰が増えたら面白のか?急に赤ちゃんの面倒を見るのか?ペットが増えるのか?
 こんな時こそ、AIだと思い聞いてみると「宇宙人の子ども」「タイムトラベラーの親戚」「父親が新しい母親を連れてくる」「双子の兄弟姉妹」など。こうして見ると「ET」って新しい家族のカテゴリーなんだなとか。「タイムトラベラーの親戚」はドラえもんでのび太の息子が来るのか。「父親が新しい母親を連れてくる」は君たちはどう生きるか?など、家族が増えるという事件が本当にドラマを生む有効なものだと改めて気づかされる。で、双子の兄弟姉妹が突然現れたら?は何か面白そうな予感もすると、考え出す。金持ちの兄と貧乏な弟、それって王様と乞食が立場が変わるやつか。それとも同じ女性を好きになってしまうか、それってタッチか?良さそうな匂いはするが、いまいちオリジナリティに欠けるな。妄想は続くよ。というかまだ、いいネタが出来てない。こんな時は寝るのに限る。翌朝いいのが閃いていたりする時もある。けど何もない日もある。大事なことはギリギリまで考えることだ。と多分これも誰かの受け売りだ。自分のオリジナルなんてそうそうないよ。

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島津秀泰(放送作家・動画制作・インタビュー・文章作成)
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