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80歳の俺へ~人生ブランコ9月14日「ご確認ください」が気持ちいい

 朝5時半起床。最近、忙しいかせいか脳が興奮しててこの時間に目覚める。で、窓から富士山が見える。夏場はどうしても空気が澄んでないから見えないものだが、、、もう暦の上では夏じゃないのか。いずれにしろ夏の富士山は珍しいな。今日も暑そうだ。

5時半朝焼けの富士山
7時の富士山。全然違う

 10時から撮影のため、池袋にある香港料理・江記へ。5ネタ撮る予定がひとつ諸事情でなくなる。
 撮影後、大森に戻り、今撮ってきたものの編集作業。途中が目が疲れすぎて一旦自宅へ戻り昼寝。で再び編集作業。昼寝の力は偉大でパワーと集中力が復活で完パケを作る。で新規の取引先に向けてのアイディア構想。音声AIとアバターを駆使したものを思い浮かぶ。先方次第だ。音声AIの機械っぽさって実は自分もあまり好きじゃなかったりするが、、、ナレーターがいない問題のひとつの解決策ではある。
 
 夜、近所の焼き鳥屋さん、「Charcoal Grilled Chicken ROOSTER 」へ。正確には読めないが「ルースター」という店らしい。ROOSTER(ルースター)へ。外観を見る限り、ジャックダニエルとかハンバーガーの一つでも出てきそうな雰囲気。

ハンバーガーは出てこない、焼き鳥が出る
焼き枝豆・お通し
名前忘れた
つくね
4種チーズのマルゲリータ串
揚げ茄子の串
Instagram限定茶漬け

 久々にハーフ&ハーフで喉を潤し、焼き鳥をいくつか注文。途中でワインもボトルで。若い女性の店員さんに話を聞くと、もともと20年以上やってる店で昔は「いちばん鶏平和島」という店名でやっていたそうだ。70は超えてるであろうおかみさんにも話を聞くと、すでにお亡くなりなられた旦那さんとやっていて現在は、義理の息子とその妹さん3人で切り盛りしている。(てっきり、この二人が夫婦かと思ったがそうじゃないようだ。)
 飲食店で20年以上やってれば老舗な感もあるが、若いご兄妹のセンスで新しい形になったと考えるのが妥当だが、老舗の名前を変えるのに抵抗はなかったのか、そこはひとつドラマがあったと聞こえはいいが、ひと悶着あっただろうな。
義理息子「店名、変えたいんだよね」
おかみ「おとっつあんとの店がいやかい?」
義理息子「もう、塩とタレで勝負するのは嫌なんだ、チーズとか欲しいじゃない」
おかみ「チーズなら今の店でもいいじゃない」
義理息子「なんていうかな、映えないよね」
おかみ「ばえ?」
という姿も容易に想像される。
 で、実はこのおかみさん、ご兄妹さんも何度も「美味しいですか?」「ワイン大丈夫でしたか?」と確認してくる。マルゲリータ串などは濃厚な味わいで美味しいのだが、何度も確認されるので「4度目ですね」とつい言ってしまった。でも意外と心地というか、積極的に対話してくれることが妙に嬉しい。
 考えてみると、今の行きつけの美容師も何度も確認してくれる、「髪、触ってもらえます?(髪の量が多いのですき具合の確認)」平たく言えば、寄り添うってことなんだけど、「確認ください」とは「決断したのは自分」という自己責任という側面もあるんだけど、もし不都合があれば修正します!という風にも見えるし、気分は悪くない、ということに気づいた。俺も動画の納品をする時に「ご確認ください」という文言をきちんとつけようと思う。
 で、ひとつ感動していたのだが食べている最中に、当然他の客が帰ったりするのだがその際にドアを開けて見送りしてくれるのだ。おかみさんなどはすでに帰られたあとに追いかける勢いで外に出てきた。この「見送り」ってのは今更ながらにいいなと思った。勘定済ませて、はい、さようならじゃない感じ。昔、桜上水に住んでだ頃、近所のラーメン屋の「あぶらー亭」がまさにそんな感じでここはラーメン屋なのにまるでレクサスの販売店か!といわんばかりにドアをスッと開け、見送ってくれるのだ。そんな見送る姿を横で見るにつけ、「通いたくなる店」ってのはあるなと感じた。リピートしたい店ではなく、「通いたくなる店」。ニュアンスは似てるんだけど、リピートしたいのはなんかチェーン店な感じ。「通いたくなる店」は味はもとより、料理人やスタッフに会いたくなる感じ。今回の店は「通いたくなる店」だ。常連客として顔を覚えてもらえたら、それはそれで一つ居場所が出来るな。


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島津秀泰(放送作家・動画制作・インタビュー・文章作成)
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